クロノトリガー ざんまとう購入 ハスプレーのススメ

クロノトリガーの初回プレイ時に、メディーナ村のグッズマーケットにて、法外な値段で売られている「ざんまとう」をなんとか購入しようとしたプレーヤーは、多いのではないだろうか?

その行為こそが、私の提唱するハスプレーである。あらためてクロノトリガーをプレイしてみると、斬魔刀以外にもたくさんのハスプレー・ポイントを発見できた。

スポンサーリンク

ハスプレーとは?

以前にポケモン エメラルドの「ものひろい」の記事で、ハスプレーに触れたことがある。ここでもハスプレーの詳細について紹介しよう。

ハスプレーとは、『斜(しゃ、はす)に構える』と『ゲームプレイ』の造語であり、簡単に説明すると、正攻法ではなく、ひねくれたプレイスタイルの総称である。

一般的な読み方である「シャ」ではなく、「ハス」を選ぶところも私なりのこだわりである。私の書いたゲームの攻略記事を見ていただければわかるかと思うが、変な順序で攻略していることが多い。参考までに一例を挙げてみると

  • ドラクエシリーズのエリアバグを利用して強敵と戦う
  • FF4で序盤に「おんなのこ」を倒す
  • ドラクエ5(PS2)のオープントレイバグでパパスを仲間にする
  • ウィザードリィ6の「試練の間」でレベル上げ
  • FF4で幼少期のリディアにメテオを修得させる
  • 幻想水滸伝2の扉バグを利用して序盤にマチルダ領へ
  • ドラクエ3のピラミッドの「怪しい影」を利用して高レベルにする

このように本来の攻略法とは逸脱したプレイスタイルで遊ぶのがハスプレーの醍醐味である。そして、クロノトリガー発売後にすぐに話題になったメディーナ村での「ざんまとう」購入も代表的なハスプレーというわけだ。

スポンサーリンク

ざんまとう購入

ハスプレーというのは、ハードルが高ければ高いほど燃えるものである。メディーナ村での斬魔刀購入は、初回プレイという制限がついてしまうが、なかなかハードルが高い。

斬魔刀について

そもそも斬魔刀とは、なんなのか?これはクロノ専用の武器で、本来は地の民の洞窟アルゲティで販売されているアイテム。地の民の洞窟は、海底神殿手前のダンジョンなので、物語は終盤。

そんな武器を先取りで手に入れられる仕様は、ハスプレーヤーにとってガソリン以外の何者でもない。

その場所こそが現代のメディーナ村で、初到達は、時の最果ての次。ストーリーの進行度でいえば、序盤から中盤にかけての段階だ。

正攻法の場合の現時点のクロノの最強武器は「紅の剣」である。脳筋クロノの魔力を+2してくれる貴重な武器ではあるが、斬魔刀の攻撃力は、ソレを遥かに凌駕する。

また、ハスプレーヤーのターゲットにされやすいという点で斬魔刀を挙げているが、実は「シャインプレート」、「シャインヘルム」、「光のローブ」などの購入もハスプレーに該当する。

法外な値段

斬魔刀購入のハードルを著しく上げるのは、65000Gという法外な値段。地の民の調査によると、適正価格は17000Gらしいので、実に適正価格の4倍近くもふっかけられていることになる。まぁ、エクスカリパーのような紛い物を売りつけられないだけマシなのだろうか?

先程、名前が挙がった紅の剣の価格が4500Gであることを考えると、いかにクロノたちが分不相応な買い物をしようとしているかがわかるだろう。参考までに言っておくと、同価格である「ミンクのコート」を要求するサマンサ王女が可愛らしく感じるレベルである。

序盤のモンスターが貧乏

さらに追い打ちとなるのが、クロノトリガーの序盤のモンスターは、総じて貧乏という点である。現代→中世→未来→現代(メディーナ村)という感じで、ストーリーは進行するが、直前の未来編のモンスターが、どうしようもないくらい貧乏。

未来で無理やりお金を稼ぐためには、ココでもハスプレーが必要になり、それが地下水道跡のモンスターと延々と戦い続けるという方法だ。

定石としては、序盤に中世のマノリア修道院のモンスターを利用して、しっかりと稼ぐのが望ましく、それでも1戦300~500Gの稼ぎを延々と続ける必要がある。

さらに2つのハスプレーが邪魔をする

クロノトリガーの初回プレイ時に斬魔刀を購入しようとする猛者なら、十中八九「リーネ広場の白銀剣の購入」、「スペッキオ(蛙)撃破」にもチャレンジするだろう。これらもお馴染みのハスプレーだが、この2つの制限が、斬魔刀購入を邪魔する。

白銀剣の購入とスペッキオ(蛙)撃破に同時トライしようと思ったら、シルバーポイントを換金するためのゴンザレスとの連戦で、クロノを戦闘のたびに戦闘不能にする煩雑な作業が加わる。

ここで疲弊した精神に追い打ちをかけるように、今度はマノリア修道院でも同じことを続けなければならない。なぜなら、スペッキオ(蛙)を拝むためには、クロノのレベルを9以下にして、時の最果てに初到達しなければならないのだ。

達成したところで…

私の提唱するハスプレーの信条は、現時点での最良を目指すである。つまり、あくまでもメディーナ村に初到達した時点で、斬魔刀を購入できなければ無意味なのである。実は、メディーナ村から少しストーリーを進行させると、今度は原始時代に行くことになる。

クロノ一向は、原始時代から錬金術をマスターして、異常に金回りが良くなる。その理由がイオカ村の交換屋とお知り合いになれたからで、間を取り持ったエイラ姉さん様様である。

交換屋で手に入れたアイテムを売りまくったり、恐竜人アジトのモンスターにエイラの色仕掛けをしまくったりの錬金術で、65000Gなど簡単に調達できてしまうのだ。そのため、メディーナ村の斬魔刀を購入したいなら、「赤い石 めずらしい石」まで進めて購入した方が圧倒的に楽になる。

しかし、深刻なハスプレーヤーは、あくまでもメディーナ初到達にこだわるので、少しストーリーを進行させて、メディーナ村に戻る、という行為が許せないのだ。

クロノトリガーで斬魔刀を購入したプレーヤーはかなりひねくれてます

ハスプレーヤーとしての重症度は、ハスプレーによる見返りと手間の差が大きければ大きいほど、症状が進行していることになる。メディーナ村の斬魔刀は、手間の割に、見返りが少ない。しかも、原始まで進めると、十分に早い段階で楽に入手することも可能。

一般的なゲームプレーヤーからすれば、明らかに時間の無駄で、廃人レベルである。そんなハスプレーにチャレンジしてしまったアナタは、相当なひねくれものだろう。

スポンサーリンク

不思議山での練磨

不思議山へ初めて入れる段階をご存知だろうか?ストーリー上は、グランドリオンの修理のために、ドリストーンを探しにくることになる。しかし、実際にはもっと早く侵入することが可能で、時の最果て、初到達時である。

この段階での不思議山は、ハスプレーヤーである私が、ゲーム中1番のレベル上げスポットであると豪語するほどの場所だ。具体的には、タッタ×4をロボの回転レーザーで延々と蹴散らすというものなのだが、勢い余ってクロノにシャイニングや、ルッカにフレアを覚えさせてしまうことも珍しくない。

ハスプレーヤーは無駄なレベル上げをこよなく愛する。たとえそれがゲームバランスを著しく崩壊させることになったとしてもだ。

スポンサーリンク

恐竜人アジトのモンスターに色仕掛け

ここまで紹介したクロノトリガーのハスプレーの中では、最も見返りのあるプレイかもしれない。また、クロノトリガーの仕様の中でも、かなり好きな部分でもある。この段階で初加入のエイラは、「色仕掛け」というFFでいうところの盗むのような特技を使える。

普通にストーリーを進めると、次回加入時のティラン城以降の修得になるだろう。しかし、この段階である程度レベル上げを頑張れば、決して色仕掛けを覚えるのは難しくないはずだ。

そんなプレーヤーへのご褒美として、恐竜人アジトに出現するモンスターから、ドリストンガンやマグマハンドといった、後のストーリーで入手できる武器を盗むことができる。

このような実益を兼ねたハスプレーを提供してくれるのは、ハスプレーヤーにとって大変喜ばしいことであり、RPGの奥深さを垣間見るようである。

名作RPGは、意外にもヘビーユーザー(ハスプレーヤー含む)に配慮するものだ。ライトユーザー礼賛の風潮はゲームを腐らせる。

スポンサーリンク

なげき山攻略前に地底砂漠クリア

こちらも見返りの大きなハスプレー。地底砂漠の出現条件は、ジール王国のカジャールでの会話がフラグとなる。そのため、カジャールに到達した段階で、地底砂漠を攻略することは可能だが、モンスターやボスのメルフィックが強いため、普通は後回しにする。

しかし、敵が強い…これもハスプレーヤーにとってガソリンにしかならないのである。地底砂漠は、お宝の山で、クリアすればフィオナ神殿のグッズマーケットも利用できる。

さらに、イベント後に「緑の夢」まで手に入るので、今後の冒険がかなり楽になるだろう。まぁ、メルフィックに勝てる時点で、相当レベルは高まってしまっているのだが。

難敵をレベルという名の暴力で蹴散らす。これはハスプレーヤー至上の喜びである。

スポンサーリンク

クロノトリガーは強くてニューゲームだけじゃない!!

RPGの周回プレイという概念を本格的に取り入れたのが本作の強くてニューゲームだ。非常に画期的なシステムで、ある意味ではコレ自体がハスプレーともいえるだろう。

しかし、クロノトリガーのハスプレーは、強くてニューゲーム以前の初回プレイ(ニューゲーム)時に多いことがわかる。

2回目以降のプレイでは、以前のデータを使って、強くてニューゲームをしてしまうことが多いが、ひねくれものは、あえてニューゲームを選択してみるのもよいかもしれない。