キングスライムはドラクエ6の仲間モンスターの中でも優秀。HP、MP、力が高く、素早さと低レベル帯のレベルアップの遅さが弱点。しかし、エリアバグと転職システムの有効活用で序盤からの活躍も可能。キングスの台頭とピエールの凋落は印象深い。
ドラクエ5から大躍進を遂げた仲間モンスター
キングスことキングスライムは、前作のドラクエ5から大躍進を遂げた。ドラクエの使える仲間モンスターの代名詞といえばピエールことスライムナイトだ。
非常に仲間になりやすく、人間キャラと同じような重装備が可能。ステータスも高く、耐性もよい、習得呪文もベホマにイオラなどバランスが良い。
SFC時代から頼りになる仲間として、確固たる存在感を見せつける。そして、PS2リメイクのオープントレイバグ中には、グロンデプス・キラーとしてその地位を不動のものとした。
こんなスーパー仲間モンスターとして活躍したピエールだけど、ドラクエ6ではキングスにその地位を譲る。
ステータスが高い
キングスライム躍進の理由は、ステータスの高さ。ドラクエ6では、前作までの255というステータス上限が撤廃され、一部のステータスは500が上限に設定された。
そのため、スライムナイトのようなバランス型のキャラよりも、キングスライムのような特化型のキャラの方が活躍の機会は多い。
エリアバグで運営の設定も徒労に…
ドラクエ6におけるスライムナイト凋落の理由は、仲間になる段階。序盤に訪れるダンジョンである夢見の洞窟に出現するのにもかかわらず、そこでは仲間にならない。
この調整は、前作で目立ち過ぎたピーエルに対する下方修正だが、エリアバグの存在により、運営の調整も徒労に終わった…
エリアバグは、バグというか、モンスター出現場所の配置ミスにより、(下)ダーマ神殿周辺にキングスライムやアックスドラゴンが出現してしまうもの。
もちろん、ムドーを倒し、ダーマ神殿解放後に魔物使いに転職して、ある程度熟練度を上げれば仲間になってしまう。このバグの存在もキングスライムの大躍進の追い風となった。
マダンテという選択肢
ドラクエ6の最強キャラ候補には、ランプの魔王とキラーマシン2という超えられない壁が存在する。そのため、スーパーサブとして活用できる何かが必要なわけだ。
幸いな事に、ドラクエ6には、初登場となったカルベローナの秘術「マダンテ」がある。この術は、全MPを放出して敵全体に大ダメージを与える効果を持つ。
まさにスーパーサブにピッタリの技能で、マダンテ使用後に馬車に戻る、一撃離脱戦法が行えるのである。
そして、キングスライムは、Lv99の時点で最大MPが900というトップクラスの数値を誇る。
スライム格闘場では次元の違う強さを魅せる
ある程度育ったキングスライムは、スライム格闘場を楽々突破する。手塩にかけたスラリンで苦労して手に入れたドラゴンの悟りは、一体なんだったのか?
キングスライムは、レベルアップまでの経験値が多く、特に低レベル帯はそれが顕著だ。そのため、スライム格闘場では使われにくい傾向があるが、一風変わったバトルを楽しむためにいかがだろうか?
キングスライムのステータス 職業や育成方針
キングスライムは賢く育成すれば、仲間になった当初からかなり使える仲間モンスター。まず、冒頭で紹介したエリアバグが賢く使うその一に該当する。
しかし、キングスライム1番のネックは、レベルアップの遅さ。普通に進めていくと、エリアバグを使っても、その能力が完全開花を迎えるのは、後半だろう。
加えて、一定の成長を見せるタイプのため、ステータスに脂が乗ってくるまでに時間がかかる。特に低レベル帯は苦労する事だろう。
人間の仲間キャラと比較した場合では、主人公がLv20になるのに必要な経験値が45000程度であるのに対し、キングスライムは60万程度必要。
熟練度獲得限界レベルとの相性の良いキングスライム
このように低レベル帯のレベルアップに膨大な経験値を必要とするキングスだが、ドラクエ6の転職システムはそれを逆手にとれる。
低レベル帯におけるレベルアップが遅いというデメリットは、そのままLv毎に獲得できる熟練度が多いメリットに置き換える事ができる。
つまり、キングスライムをエリアバグで仲間にした後は、意図的に(上)ライフコッドなどに戻り、弱いモンスターを利用して、たくさん熟練度を稼げる。
序盤から中盤にかけては、レベルによる強さより、職業における強さの方が比重は大きい。そのため、ダーマ解放直後から、どんどん熟練度を上げていけば、かなりの活躍を見込める。
また、キングススライムは初期ステータスが高く、Lv1でもMPが90もあり、短期決戦では十分に強力な呪文や特技を放てる数値だ。
職業は賢者を目指し、いずれは勇者
キングスライムは、スーパーサブとして、マダンテによる一撃離脱戦法やスライム格闘場で使う。
そのため、職業はマダンテの効果を最大限に発揮できる賢者がおすすめだ。そこから勇者を目指し、山彦の帽子装備による、ギガデイン2連発を使えるようにしておくと便利。
この育成方針からもわかるとおり、活躍機会は上で紹介した賢く使う方法を用いた場合、序盤、終盤に活躍する仲間。
伝説の武具により力を発揮してくる主人公や、他の仲間が育ってくる中盤は、はっきり言って役に立たないかもしれない。しかし、辛抱強く育てていけば、必ず花開く。
また、スライム格闘場で使う場合だが、正拳突き(武闘家)とベホマ(僧侶)のみ覚えさせるといった小細工は必要ない。レベルがそれなりに上がっていれば、有無を言わさず敵を粉砕してくれる。
最強育成を考えた場合でも、ランプの魔法やキラーマシン2のように習得する特技の制約が少なめなので、熟練度上げを存分に楽しめる。
素早さの遅さ
素早さの遅さは、レベルアップまでの経験値の多さに次ぐ、第二の欠点。しかし、回復役として考えれば、それほど致命的な欠点ではない。ザオリクを自力習得する点もマッチする。
この特徴を踏まえると、賢者のベホマラーや勇者を目指す過程で習得するスーパースターのハッスルダンスが光り、ダメージをなかった事にできるかもしれない。
また、状態異常に対して、かなり優秀な耐性を持ち、炎や吹雪もある程度は防げる。高いHPによる持ち前の耐久力もあるので、敵の先手によりノックアウトされる可能性も低い。
キングスライムのステータス
Lv | 力 | 素早さ | 身の守り | 賢さ | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
20 | 95 | 91 | 91 | 120 | 250 | 210 |
40 | 155 | 113 | 100 | 200 | 375 | 400 |
60 | 224 | 126 | 106 | 236 | 531 | 581 |
80 | 294 | 138 | 113 | 283 | 694 | 744 |
99 | 360 | 150 | 120 | 315 | 850 | 900 |
キングスライムがレベルアップで覚える呪文と特技
レベル | 覚える特技 |
---|---|
初期 | ホイミ |
初期 | ベホイミ |
初期 | ザオラル |
5 | ちからため |
7 | つきとばし |
10 | たいあたり |
15 | ザオリク |
20 | パルプンテ |
キングスライムの呪文耐性
呪文(基礎ダメージ) | 被ダメージ |
---|---|
メラミ(52~61) | 37~43 |
ベギラマ(22~34) | 15~22 |
ヒャダルコ(30~40) | 30~40 |
バギマ(14~32) | 14~32 |
イオラ(37~44) | 24~30 |
ライデイン(70~87) | 70~87 |
キングスライムの最強装備
武器 | メタルキングの剣(オリハルコンの牙) |
---|---|
盾 | メタルキングの盾(みかがみの盾) |
鎧 | メタルキングの鎧(天使のレオタード) |
兜 | メタルキングヘルム(山彦の帽子) |