プリズンブレイクに登場するキャラで、誰が最強か?この考察において、多くのファンは、「アレクサンダー・マホーン」こと、マホーン捜査官を思い浮かべるのではないでしょうか?
マホーン最強列伝 彼の強さを体現するシーン
アレクサンダー・マホーンとは?
マホーンは、プリズンブレイク・シーズン2から登場したキャラです。マイケルの緻密で大胆な脱走計画により、フォックスリバーを脱獄した8人、いわゆる「フォックスリバー8」の追跡者として登場します。
主人公であるマイケルとの関係は、当初はFBI捜査官と犯人。シーズン2で頭脳戦を繰り広げるうちにライバル(好敵手)。シーズン3では、己の利害のためにお互いを利用し合う協力者。
そして、シーズン4では、真の意味でお互いを認め合ったライバル(戦友)にまでなりました。ただし、お互いを認め合ったという意味では、マイケルよりも、リンカーンとの親交が深いといえるでしょう。
また、シーズン2後半では、マイケルとリンカーンの父である「アルド・バロウズ」を手にかけています。情に深い(特にリンカーン)2人なので、お互いを認め合うようになるまでに、大きな壁が存在したことがわかります。
それは、劇中で描かれたエピソード以上に強大な壁だったのではないでしょうか。
迫力
SONAに収監されたシーズン3の序盤では、バラトリール(常用していた精神安定剤)の供給も断たれ、離脱症状との闘いが描かれています。
第1話で、その兆候を発見し、からかったSONAのボス「麻〇王ルチェロ」でしたが、その鋭い眼光に突き刺され、「あっ、こいつヤバい奴や…」的な表情をしたのが印象的です。
半ば、やぶ蛇状態のルチェロでしたが、マホーンの並んでいた順番が幸いでした。マホーンは、列の最後から2番目に並んでおり、最後の1人が自分にビビッて失禁してくれたおかげで、事なきを得たのです。
もし、マホーンが最後だったら…きっと彼の面子は丸潰れだったでしょう。その証拠に、王の居城に尿をまき散らすという、この上のない無礼に対しても、軽いリ〇チで済ませました。決して、マイケルが止めたからではないのです。
最小限の動きで敵を倒す合理性
マホーンの強さは、リンカーンのように「剛」ではなく、「柔」です。サブミッションや急所攻撃に長け、最小限の行動で敵を倒す術を持っています。
また、そこに天才と評される高い知能が加わることにより、更に完成された強さになっています。
マホーンの強さを体現する名シーンがシーズン3の第1話です。ルチェロ側の陰謀により、決闘に引きずり出されたマイケルでしたが、相手のルール違反により、絶体絶命のピンチを迎えます。
そこに現れたのがマホーンで、一瞬の隙を突き相手の巨漢を倒してしまいます。FBI(軍隊?)仕込みの戦闘術で、瞬く間に相手を倒すマホーンに、視聴者は「マホーンつえぇ~!?」って感じだったはずです。
また、表向きはルールを重んじるルチェロに対して、「ルールを破ったら人間失格だ」と一喝。一歩間違えれば袋叩きの場面を機転と度胸により、乗り切りました。
そして、この行動にまたまたルチェロがめっちゃ微妙な表情をします。先程のやぶ蛇といい、いよいよ危機感を覚え始めたのではないでしょうか。
内部捜査官サリンズとの一幕
フォックスリバー8の不審死が相次ぐ中、次第にマホーンに捜査の手が伸びてきます。その中心人物が、内部捜査官であるリチャード・サリンズです。
彼も隠れ良キャラなのですが、彼との一幕にマホーンの強さの秘密が垣間見れるシーンがあります。(シーズン2、第8話)
「トゥイーナーに銃を奪われた」というマホーンの嘘の証言を暴くため、一芝居打ったサリンズは、背後からマホーンに手を回し、マホーンの反応を見ます。
そこで反射的に、サリンズの腕をつかみ防御するのですが、過酷な訓練により、反射の域にまで達した戦闘術も、彼の強さの秘訣ではないでしょうか。
マホーンの経歴
上で紹介したシーズン2の第8話では、マホーンの生い立ちや経歴が語られるシーンがあります。
父親の虐待から逃れるため軍隊を志したようです。サリンズの口ぶりからは、兵役から程なくして、特殊部隊(名称不明)に抜擢された事がわかります。
また、特殊部隊として主に海外の戦地で活動していたようです。マホーンの情報については、内部調査官のサリンズですら知れない、機密扱いとなっている。
幼少期の壮絶な体験による強さへの渇望も、彼の強さの秘訣なのかもしれませんね。
キレさせたら死を覚悟する必要あり
マホーンの強さに拍車をかけるのは、その狂気とも言える性格です。比較的、手段を選ばないタイプの人間ですが、無意味に命を奪う事はしません。
ただし、キレさせたら最後、劇中で彼をキレさせて生き残ったキャラは、ほとんどいないと思います。
その中でも彼の怖さを印象付けたのが、ワイアットとの物語でしょう。カンパニーのボスである将軍が雇った最強の暗殺者とも言えるべきキャラです。
シーズン4では、彼により多くの命が奪われましたが、その中にマホーンの息子である「キャメロン」が含まれていた事により、復讐される。
その方法が恐怖そのもので、カイジがされた「血のマニキュア」の針が太く長いVerです。しかも、除細動器まで持ち出す念の入れようで、気を失わないようにするため。
他にも、オスカー・シェールズをはじめ、フォックスリバー8のアブルッチ、ヘイワイヤー(キレさせたわけではない)、トゥイーナーなど大勢が彼の手にかけられました。
しかし、彼をキレさせて生き残ったキャラもいて、シリーズ一の愛されキャラ「ブラッド・ベリック」もその一人です。
紆余曲折を経て、マホーンに捜査協力(秘密裏に)をする事になたったベリックでしたが、報酬を欲張って、白昼堂々マホーンに対して、横柄な態度を取ってしまいました。(シーズン2、第18話)
それにブチキレたマホーン捜査官ですが、その人柄のおかげか(笑)、足を踏みつけられるだけで済んでいます。
また、上に挙げたサリンズや直属の部下ウィーラー捜査官も、彼がブチキレるような事をやっていますが無事です。
このことからも同じ志を持った同僚や、FBIと近しい位置に存在するシークレットサービスのケラーマン(裏切って撃っている)などに対しては、最低限の敬意を抱いているのかもしれません。
まぁ、サリンズがマホーンを調査中に失踪したらヤバいですし、ウィーラーも上層部の大物と接点があります。更に、ケラーマンに撃たれた直後は、自らの仕事に嫌気がさし、一種の燃え尽き症候群状態でした。
マホーンに勝てそうなのは? 様々な観点から分析
シリーズ中の最強キャラであろうマホーンを語ったので、今度は、対抗馬たちを挙げていきます。
マイケル・スコフィールド
SONAの決闘のような1対1でのバトルでは絶対に勝てませんが、広いフィールドでの頭脳戦なら、魅力的な勝負を繰り広げてくれるのではないでしょうか。
「俺は大勢追い詰めた。だが、イリノイの建築技師だけは俺を出し抜いた。(シーズン4、第7話)」。この台詞からもわかる通り、マホーンはマイケルを高く買ってます。
シーズン2の第10話では、マホーンの追撃により目前に迫られるも、持ち前の頭脳戦を展開し、マホーンの銃弾を完全に封殺しました。
リンカーン・バロウズ
不意打ちかつ手負いとはいえ、マホーンと1対1で勝負して、勝ったのって、この人だけではないでしょうか?(シーズン2、第21話)
リンカーンは、その腕力の強さはもちろんですが、とにかくタフです。タフガイに「ゴリラ」と評されるほどエネルギッシュなキャラで、サバイバルのような持久戦では、他の追随を許さなそうです。
また、プリズンブレイクで最も魅力的なキャラを挙げるならリンカーンではないでしょうか。1番好きなキャラはポール・ケラーマンですが、リンカーンの人間的な魅力は凄まじいです。
マイケルと同様、人を惹きつけるカリスマ性を持っています。しかし、弟であるマイケルのカリスマ性は、魅力と恐怖が混同すると思います。
それに比べて、リンカーンのカリスマ性は、純粋な魅力、愛らしさの類だと思っていて、劇中でも多くの人に慕われた実績があります。
手の付けられない凶暴な男の意である「リンク・ザ・シンク」なんて異名をとっていますが、これって、レイノルズ副大統領陣営のプロパガンダの影響なんじゃないでしょうか?
その魅力で、多くの人を味方につけると、ラング捜査官(後の妻)くらいしか味方のいない(笑)マホーンでは、太刀打ちできなさそうです。でも、ウィスラーとは、かなり馬が合った感じでしたよね。
あと、天性の格闘センスもポイントです。マホーンの格闘センスは、訓練によって研ぎ澄ませたイメージですが、リンカーンの格闘センスは、野性的な勘によるものも大きいのではないでしょうか。
カーステレオを盗んだり悪さするのに忙しかった(笑)彼は、それなりに修羅場をくぐっています。そんな中で自然と磨かれた天性の勘は、VSマホーンでも遺憾なく発揮されそうです。
もし、リンカーンが戦闘の訓練を受けたら、間違いなく最強ではないでしょうか。
グレッチェン・ルイーズ・モーガン
傭兵として数々の修羅場を潜り抜けてきたカンパニー工作員。女キャラ最強と名高い人物で、特に戦闘術においては右に出るものはいない。
体力や腕力は女性なので、マホーンに負ける?かもしれませんが、それでも1対1でスクレと互角とか凄すぎです。マホーンも戦闘術に長けますが、純粋に戦闘術だけを比べたら、マホーンと互角ではないでしょうか。
また、拳銃はもちろん、重火器の扱いにも長け、その知識で部下の傭兵をたしなめるほど。ウィスラー奪還計画(シーズン3、第8話)では、指揮を任されていました。
傭兵時代は、敵地での過酷なスパイ任務を多くこなしたようですが、そのためか鉄の精神力を持ってます。パナマ軍の拷〇にも全く動じず「Noおおおぉぉ」の台詞を叩きつけるシーンは、めっちゃカッコいい。(シーズン3、第3話)
さらに、かなりの美貌を持った女性なので、「色香」も武器にする。カンパニーのボスである将軍すら、危険を顧みず、彼女の元に1人で外出するほど。
ただし、生粋の肉食系女子なので、色男が弱点のような気も。冗談でリンカーンをからかったりしてましたが、実は本気だったのかも?
サミー
SONAのボス「ルチェロ」の腹心の部下。身内にも容赦なく裁きを下すルチェロだけど、サミーに対しては、どこか甘さが目立った。船の荷も捌けない状態のサミーを拾い、育ててあげたようです。
レベル5の最高警備を敷くフォックスリバー以上の極悪人の巣窟であるSONA最強の囚人。生粋の武闘派で、己の肉体や腕力に絶対の自信を持っている。
1対1では、ルチェロも「俺じゃあいつに勝てない」と言っています。残念なのが、最強クラスな面子とのバトルが劇中では、描かれなかった点です。
個人的には、VSマホーンというよりかは、VSリンカーンを見てみたかった。猛獣VS猛獣の白熱したバトルになること間違いなし。
私の勝手な推測で、シリーズ中でも、かなりの嫌われ役だと思っています。しかし、私は割と好きで、ルチェロに代わって、SONAを仕切ろうとするシーンから伝わってくる緊張感なんて、良いですね。
実は、その肉体の強さとは裏腹に、小心者というのが深いです。胸が張り裂けそうな緊張の中、「今から俺がボスだっ!?」の台詞は、とても良い演技でした。(シーズン3、第10話)
また、サミーの裏切りに対して、ルチェロが言った「ほぅ。SONAを仕切るか。船の荷さえ捌けなかった奴が」という台詞、どこか嬉しそうであり、サミーの背中を押しているようでもあります。
ベンジャミン・マイルズ・フランクリン
シーノートですが、彼も相当強いのではないでしょうか。黒人の恵まれた体躯に、軍隊上がりの戦闘術は相当なものです。
その強さ的には、マホーンとリンカーンのハイブリットのような感じではないかと思っていて、この人とマホーンの勝負は、ガチで見てみたいです。
また、劇中では描かれていませんが、かつて、フォックスリバーで、彼をからかったティーバッグが顎を砕かれたそうです。
マホーンと同様の強かさを持ち合わせ、意外に頭も切れる。また、サリンズに結構、気に入られたりと人間的な魅力を持っています。まぁ、そもそもフォックスリバーに入っていなかったはずの人ですからね。
クイン
ポール・ケラーマンを挙げようと思ったんですが、それだったら彼の指とプライドをへし折ったクインが適任でしょう。(シーズン1、第10話)
失態の続くケラーマンに業を煮やしたレイノルズ副大統領が送り込んだCIAのエージェントです。
「その指。基節骨と中節骨が折れてる。45分冷やして固定しろ。医者もどうせそう言う」。飄々としたキャラクターやこの台詞から漂う強キャラ臭。
ただし、得てして、この手のキャラって、噛ませ犬なんですよね。案の定、この後すぐに死亡してしまいます。
LJにタックルされ、落とし穴に落ちて一生を終えるという退場の仕方なので、その実力の片鱗を見る事はできませんでしたが、推測するに、戦闘術においては、マホーンやグレッチェン並ではないでしょうか。
バンクス
ベリックにデザートを要求した黒人(笑)。どこか憎めない奴で、ブラウニーが大好き。見た目は明らかなガチムチ系で、戦ったら強そう。
シーズン2の第14話で登場しましたが、「ジョン・アブルッチ」や「ティーバッグ」など悪のカリスマたちが相次いで抜けたフォックスリバーの囚人たちを仕切ってる感じですね。
医療室に運ばれたベリックに対して、トランペッツがメッセンジャーとして登場しましたが、彼はリーダーになれなかったんですね。
シーズン1時点でのフォックスリバーの囚人勢力は、第1話でスクレが解説したバスケットコートを牛耳る「トリーストリート?」。ベンチを牛耳る「何とかテリウス」。トレーニング器具を牛耳る「ウッズ」の3大勢力の他。
アレン・シュワイツァーが眠るベンチはティーバッグが仕切ってました。また、調達屋たちを仕切るのがシーノートとトランペッツ。更に、ジョン・アブルッチは刑務作業全般を仕切ってました。
シーズン1の第18話では、厨房を仕切るアジア系マフィアの勢力が出ており、最低でも、この6つの勢力で均衡が保たれていたのではないでしょうか。
バンクスって名前はシーズン2まで出てないと思うので、スクレがシーズン1の第1話で解説した勢力名は、もしかすると、集団の名称なのかもしれませんね。
スキッタルズ
ファイナルブレイクに登場した怪力の女囚人です。収監中で、丸腰のグレッチェンでも勝てなさそうな感じだったので、実力は未知数。まぁ、ちょっとネタになってしまいますが。
Hulu(フールー)なら無料期間中にプリズンブレイク・シーズン1~5まで全て視聴可能です。マホーンが活躍するのは、シーズン2~シーズン4です。復活希望!?