ティアリングサーガのキャラ「アトロム」の紹介と育成方針。通常攻略と対戦それぞれの運用方法。各マップの地形撃破数も考察。加入タイミングが非常に悪い地味な勇者。
アトロムの人物像
ブラードの戦士。レネの義弟。幼少の頃の記憶は一切なく、捨てられていたアトロムをレネが拾って育てる。そのため、レネはアトロムにとって、姉であり、母のような存在でもある。
レネは、兄リシュエルを追ってブラードを飛び出したメリエルを追い旅に出るが、その途中、乗船していた船がイスラ海賊に襲われてしまう。
アトロムは、レオンハートの命でレネ探索の為、各地を飛び回り、ついにメルヘンに拉致された姉を見つけ出した。
しかし、あと少しのところでレネがセネー海に落ちてしまう。絶望に打ちひしがれていたが、海賊討伐の為、メルヘンを追ってきたホームズに死者を蘇らせる秘宝がレダにある事を聞く。
ダクリュオンでレネを生き返らせる為、ホームズたちと歩みを共にする。紆余曲折の末、グラナダ砦でレネとの再会を果たし、思わぬ出会いもあった。
それが異母兄弟のホームズと、実の父ヴァルスとの邂逅である。レネの話では、アトロムが捨てられていたのは、本作開始より11年前。アトロムが5歳くらいの時。
当時レネは、アルソスの村で父アンドレと共に病人の治療にあたっていた。そんな時に村の宿屋に捨て子が置き去りにされ、宿屋の主人いわく踊り子風の女が捨てていったらしい。
原因不明の病により高熱にうなされるアトロムをレネが看病し、ひと月ほどでようやく回復したようだ。そして、うなされるアトロムが発した言葉が「アルス父さん」。
このアルスという名は、ヴァルスが女性を口説く時に使う偽名であった…。劇中では語られないが、サムエルというマールの吟遊詩人もアトロムの異母兄弟にあたる。
エンディングでは、リーリエと共にグラナダに向かう。ティアリングサーガ2の構想では、新生シーライオンの乗組員として、ホームズたちと共に活動する。
また、ホームズは自身ではなく、アトロムをヴァルスの後継者にと考えているようだ。
アトロムの能力
肩書(二つ名) | ブラードの戦士/ブラードの勇者 | |
---|---|---|
武器 | 戦士 | 剣 |
勇者 | 剣 | |
兵種 | 戦士 | 傭兵 |
勇者 | 傭兵 | |
Lv上限 | 戦士 | 20 |
勇者 | 40 | |
クラスチェンジアイテム | 勇者の証 | |
加入方法 | マップ12開始時に仲間になる | |
初期装備 | 鉄の剣 | |
専用装備 | なし | |
地形系スキル | 森の戦士/草原の戦士/山の戦士/海の戦士/辺境の戦士/城の戦士 |
成長率と能力上限
Str | Skl | Agi | Def | Mag | Luk | Wlv | MHP | Mv | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
成長率 | 40% | 50% | 45% | 20% | 5% | 20% | 30% | 70% | 0% |
初期能力(Lv3) | 6 | 7 | 9 | 4 | 0 | 5 | 6 | 24 | 5(初期) |
クラスチェンジ | +3 | +3 | +2 | +2 | 0 | 0 | +2 | +3 | +1 |
剣士(上限) | 19 | 20 | 20 | 18 | 15 | 30 | 18 | 60 | 5(初期) |
勇者(上限) | 22 | 23 | 22 | 20 | 15 | 30 | 20 | 60 | 6(初期) |
覚えるスキル
Lv15(戦士) | 天聖の技 |
---|---|
Lv26 | 烈風の技 |
支援効果
※1 ゼノとユニがいる状態でオークス祝賀会に参加すると発生するイベントで「ミルクはきらいです」の選択肢を選ぶ。
キャラ | 与える | 受ける | 条件 |
---|---|---|---|
カトリ | 5% | ||
ホームズ | 5% | 0% | マップ29クリア時にアトロムとレネがいる |
リーリエ | 5% 5% | 3% 5% | 初期 ※1 アトロムとリーリエがいる状態でオークス祝賀会に参加する |
レネ | 10% | 15% |
地形移動コスト
クラス | 平 地 | 道 | 洞 窟 | 床 | 塔 | 森 | 川 | 浅 瀬 | 山 | 崖 | 荒 地 | 海/湖 | 砂 地 | 沼 | 城 壁 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
剣士 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | – | 2 | – | – | 1 | – | 2 | 3 | – |
勇者 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | – | 2 | – | – | 1 | – | 2 | 3 | – |
想定地形撃破数
※1 ()内はシナリオナンバー
※2 各シナリオの地形撃破数は理論値より、やや少なく見積もっています
※3 プレーヤーの育成方針により不確定要素が入るマップは除外
城砦 | 城内 | 平地 | 草原 | 森林 | 山岳 | 辺境 | 海川 | 闘技場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
★(リグリア砦) | ★(モースの塔) | ★(30or34) | ★(エリアル洞窟) | ★(イスラ沼) | ★(リグリア砦) |
通常攻略評価
6勇者ヴァルスの血を引くだけあって、成長率は申し分ない。どんな育て方をしても、パーティーの主力として活躍してくれるだろう。
にもかかわらずアトロムは非常に影が薄い。その理由は「勇者の証」だろう。
タッチの差で先輩勇者のゼノがホームズ隊にいるし、時期的にシゲン、ジュリア、サムソンとクラスチェンジに「勇者の証」が必要なメンバーがいっきに加入する。
加えて、盗賊剣士のクリシーヌが、ほぼ同時加入なので、闘技場を踏まえると、無理してでもクリシーヌを育てるプレーヤーは多いだろう。
通常プレイでは、最後までアトロムに「勇者の証」が回ってこない可能性も高く、加入時期が非常に悪い。タイミングに泣かされた悲劇の勇者とも言えるだろう。
利用するつもりなら計画的に「勇者の証」を使用する必要があり、その意味では2週目以降向けなキャラなのかもしれない。
支援効果を考えると、レネとペアにするのが基本なので、第三回編成以降のホームズ隊を踏まえて、「城の戦士」や「破邪」を習得させるとよいだろう。
しかし、第三回編成以降のホームズ隊はレネによる「破邪の杖」が独壇場なので、役立つかと言えば疑問が残る。
対戦評価
勇者なのでステータスは申し分ないが、剣のみしか使えず、これといった特徴のないキャラ。
選択肢によってはリーリエ、さらにレネとの間に強力な相互支援効果が発生するので、全く使えないというわけではないだろう。
しかし、プラムとレティーナの指定席である対戦におけるサポートキャラ枠にリーリエやレネが残れるかは微妙。
総出撃数の多いマップなら何とか使えるかもしれないが、スタメンが12人程度のマップに、サポートキャラを4人出してしまうと、戦力の低下を招く可能性がある。
その上でアトロムを出撃させる必要があるので、実際には支援効果は優秀なものの、それを存分に発揮できる機会は少ないと言えそうだ。
正直、騎乗可能マップならアトロムを出撃させるよりも、ヒット&アウェイ戦法を使えるキャラを積んだ方が正解な気もする。
武器は月並みだが「ルナの剣」になるだろう。レネやリーリエのサポートに徹する為、マンゴーシュを装備する選択肢もあるが、流石にその使い方はキャラ枠の無駄遣いになる。
アトロムの対戦に向けた育成方針
アトロムとリーリエの支援効果を発生させるか?
オークスの祝賀会では、ユニとゼノもしくは、アトロムとリーリエの支援効果を高める事ができる。対戦を前提にした場合は、これも重要な選択肢になってくるだろう。
リーリエは「歌う」を通じて再行動と「☆力の杖」。ユニは、カリスマを習得し、「盗む+マンゴーシュ」による耐久が可能。
どちらも対戦のスタメンに絡む重要なポジションだが、ユニのマンゴーシュ耐久は、ゼノからの支援効果が大前提となる。
また、リーリエの「歌う」の再行動確率は、リーリエに対しての支援効果も関係するので、最も高い支援効果を得られるアトロムの存在は重要だ。
ただし、ゼノもアトロムも純粋の戦力としてはスタメンに数えられるほどではなく、ユニやリーリエのサポート用キャラとして採用する場合は、出撃数的に厳しいだろう。
支援効果で比べてみた場合、レネとの強力な相互支援効果を持つアトロムの方が優秀か? しかし、ここら辺はそれぞれの方針によって選んでいきたい。
剣闘士との相性
アトロムと闘技場との相性は、可もなく不可もなくといったところ。1番の役目が、レネとリーリエのサポートなので、汎用性を高めるよりも、地形系スキルをフル習得した方が役立ちそうだ。
やはり、剣のみしか装備できない点がネックで、間接攻撃やソードブレイカーで簡単に封じられてしまう。