ウェントワース女子刑務所の評価レビューと感想です。ビー・スミスが主役のシーズン1~4が特に面白い。
ウェントワース女子刑務所とは
夫の暴力に悩む主人公ビー・スミスが殺人未遂事件を起こし、更生センターもといウェントワース女子刑務所に収監されるお話です。
一介の主婦が囚人となり、殺人未遂犯から殺人犯へ。そんな終身刑女囚の刑務所成り上がり物語になっています。
huluでプリズンブレイクを観ていると、おすすめ欄に表示されていて、同じプリズン物という事で第1シーズンを観てみました。
シーズン1の第3話くらいまでは、スロースターターを感じさせたものの、主人公であるビー・スミスの魅力もあって、いっきに第4シーズン終盤まで観てしまいました。
huluプレミアとして集中的に公開しているようで、2020年6月の段階で第7シーズンまで公開されています。また、オーストラリアの作品ですが、母国では現在も放送中のようですね。
ウェントワース女子刑務所の評価レビューと感想
良かった所
主人公のビー・スミスが魅力的
最終的には伝説の女囚として称えられる存在だけあって、本当に魅力的です。
ウェントワース収監当初は、囚人と目も合わせられないくらい頼りない女性でしたが、刑務所という過酷な環境で揉まれる事により、ウェントワースを束ねるボスにまで上り詰めます。
ボスになった後は、ジャックスやフランキーと同様に、ボスの座を守る事の難しさや苦悩に悩まされるようになります。
個人的には、強い女の代表格であるターミネーターのサラ・コナーと被る感じで、声優さんも似ているような?トレードマークの赤毛のウェーブヘアもカッコいい。
また、ビーは途中で同性愛に目覚めますが、ある意味、囚人が同性愛に目覚める理由の納得解が、この作品にあるような?
マキシンの安定感
マキシンは、トランスジェンダーのキャラで、シーズン2で登場します。後にビー・スミスの右腕になる存在で、ビーが最も信頼する仲間。
バスケットでは、フランキーチーム最強の怪力女ブーマーのタックルを軽く吹き飛ばした事からも、かなりの怪力である事がわかる。
マキシンは、声優さんがめちゃくちゃ上手いですよね。
一度、ビーの代わりにボスの座に就いた事があるけど、個人的には1話限定ではなく、もう少し長い期間やってほしかった。
しかし、ドラマにおけるお姉キャラの安定感はなんなんだ(笑)
吹替声優が上手い お気に入りはティナ・メルカド
ウェントワースもプリズンブレイクと同じで、吹替声優は基本的に上手いです。
ビーを筆頭に、フランキー、マキシン、リズ、ドリーン、ファーガソンなどなど吹替声優陣に隙がありません。
そんな中、ハマり役だと思ったのがティナ。「Carli Tjoe」さん演じるアジア系女囚グループのリーダー格。
顔も可愛いし、声優の声質がマッチしすぎ。どう考えてもシンディよりキャラ立ってます(笑)
ファーガソンも吹替で口調を変えてるんだろうけど、これが大正解。
実は1番の悪はマイルズさん?
ウェントワースは、極悪人の巣窟だけど、実は1番たちの悪いのは看守のマイルズさんだと思ったり。
ポジションは、性悪看守という感じの小悪党で、プリズンブレイクのギアリーと役柄が被りますよね(笑)
金さえ払えば大体の事はしてくれるという人で、割とこの人の守銭奴気質が災いして大事になった事件って多かったと思います。
勤務中に競馬中継を堂々と聴くわ、笑顔でファイトクラブは見てるわで、ある意味、囚人たちよりたちが悪そう。また、悪事に手を染める割には世渡り上手で、その処世術でシーズン皆勤賞を果たしています。
気になった所
シーズン4でビー・スミスが死んでしまう!!!
これ、めっちゃショックでした。説明欄に主人公ビー・スミスが伝説に上り詰めるまで、みたいな事が書いてるので、まさか志半ばで死亡するとは!?ファーガソンめが(笑)
現在、シーズン7まで公開されていますが、オーストラリアで放送中という事で、おそらく、シーズン8なんでしょうか?
つまり、主人公が死亡して、4シーズンも続く作品という事で、どう考えても脚本ミスは否めません。
それに、この作品って、主人公格がビー・スミスしかいないんですよね。現在のサムネイルを見てもわかるとおり、脇役が7人映っていて、とても違和感を感じます。
さらに、主人公と敵対する悪役も元刑務所長ファーガソンのみ。確かにファーガソンは良キャラなんですが、流石に延命措置も限界に…
フランキーもビーの噛ませ犬という点では優秀ですが、一度、仮釈させてからの再収監で、ボスの座へ復帰というのも無理があるような。
フランキー主人公のシーズン0をやるべきだった
個人的にやってほしかったのが、シーズン0です。ビーがウェントワースに来た時のボスはフランキーでした。丁度、ジャックスからボスの座を奪ったタイミングです。
シーズン0は、そこに至るまでのフランキー主人公のエピソードという感じで、ブーマーとの出会いなんかもあると面白そうですよね。
シーズン5はビーとファーガスの共闘路線を希望
シーズン5以降のファーガソンの使い方が雑ですよね。シーズン4までしか観ていないんですが、サラッと映像と説明を見た限りでは、相変わらず敵役のようです。
私としては、シーズン4でビーを生かしておいて、シーズン5はビーとファーガソンの共闘路線を1シーズンくらい見たかったです。この手の流れって割とお約束だと思うんですけどね。
そして、ビーとファーガソンの共闘路線にするためには、強大な適役が必要なので、ホルト家をもう少し上手く使って欲しかったです。駒がジャックスとブレイデンのみなのはもったいない。
ブレイデンの祖父とかでも、ホルト家を裏で操る闇の組織とかでもよいので、とにかく強大な悪が良いですね。
ビーの統率力や社会的影響を恐れたホルト家もしくは闇の組織が、ウェントワース潰しを画策し、かつての城を守るためファーガソンが宿敵ビーと手を組むみたいな。
そして、シーズン6ではビーを死亡させ、シーズン7で「実は生きてたっ!?」の伝家の宝刀を抜く。シーズン6の主人公は、個人的にマキシンのが見たかったな。
ソーニャはビーファミリーでこそ映える
このデ○ィ夫人(笑)は、シーズン5以降で割とストーリーにしつこく絡んでくるようですが、個人的にソーニャは良キャラだと思います。
ただ、あくまでも異能囚人としてビーファミリーで活躍させるのに留めておくべきで、ストーリーの本筋に絡めるようなキャラではないと思いました。
ビー対カズの選挙戦で、集計係りをやってましたが、このくらいのポジションが最適だと思ったり。
結局、理想のビーファミリーって、マキシン、リズ、ドリーン、ソーニャ、シモーヌ辺りだと思う。これに対立する感じ、フランキー、ブーマー、キム、アリーが丁度よいです。
個人的には、スカイもフランキーにくっつけて、もっと出演させて欲しかったですね。あと、ルーシーは、悪役ポジションを際立たせるより、いじられキャラの方が映えると思うんですけどね。
ビーに「あんたは歯を磨いて、息が臭い。勘弁してよ。(シーズン3第6話)」と言われる台詞に爆笑しました。この人、マイルズさんにも「歯磨き粉使ったら?」って言われてたよね。
印象に残った名シーン
シーズン3第2話 ブーマーへの制裁
ルールを破ったブーマーに対して、ビーが制裁を与えるシーン。かつてジャックスがフランキーに対して行った制裁と同様に、衣類にアイロンをかけるためのプレス機に両手を挟むというもの…
凄惨なシーンながらも、ビーのボスとしての貫禄が半端ない名演技。ジャックスの制裁ですら片手だったのにもかかわらず、かつての同胞ブーマーへの容赦ない制裁を見せしめにした。
シーズン3第8話 ジョアンの優しさ
むしょうにアイスクリームが食べたいと言っていたドリーンに対して、特例でファーガソンがアイスを振舞うシーン。
これまで見せていた狡猾さや厳しさとは全く違った一面を見せるファーガソン。ドリーンをジアナと呼び笑顔を見せるジョアンが印象的。
シーズン3第8話 くたばれファーガソンっ!?
特に名シーンというわけではないのですが、声優さんが上手すぎ。ジェシカが連行される際の台詞です。
ウェントワース女子刑務所はHulu(フールー)プレミアです。ビー・スミスの伝説を追体験できるシーズン1~4が特におすすめ。もちろん、無料期間中にも視聴可能。