ファイナルファンタジー8 評価レビューや思い出 【トゥリープFC会員∞】

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【出会い】初めて購入したファイナルファンタジーがFF8

この作品は、私が初めて購入したファイナルファンタジーでした。といってもFF4~6は、時に友人宅に入り浸り、時に長期間借りたりして、かなりやり込んでいたので、シリーズ初という新鮮味は全くありませんが。

この作品はFF7の大ヒットもあってか、発売前のプロモーション活動も、かなり力が入っていて、ライトユーザーを多数抱え込むことに成功したのか?発売当初は慢性的な品薄状態が続いたのです。

私もなけなしの1万円を握りしめて近所のゲームショップを回ったものの結局どこも売り切れ状態で手に入れることができずにいました。

でも、学校の友達たちの間では、やっぱり現在進行形で、ジャンクションシステムがどうのとか、G・Fがどうのとか、どこもかしこもFF8の話題で持ち切りだったので、とっても歯がゆい思いをしていましたね~。

突然の電話!!

そんな時に家族から突然の電話があって「FF8を発見した」とのこと。というか既に購入済みだったようで、この時はまさに歓喜という感じで、つい最近のことのように覚えています。

ちなみに、市内のコンビニで売っていたようで、当時はまだコンビニ販売が始まってそんなに時間が経っていなかったような?

既にクリアした友人も

近所では新作ゲームのクリアスピードがかなり早い方だったのですが、FF8はロケットスタートに失敗してしまったので、私が始める頃には周囲のゲーム好きはあらかたクリアした後でした。ファミ通なんかでは隠しG・Fの情報も出ていたような?(記憶が定かではないけど)

こんな状況だったのですが、我が家は余程のことがなければゲーム機を買ってもらえない家で、スーファミはクロノトリガーと一緒(それも発売から数か月後)、プレステも買ってもらったばかりで、処女作(笑)は何にしようなんて考えていた時でした。

そして、FF8が処女作になったわけですが、我が家に初めて来たファイナルファンタジーであり、PSソフトでもあったのです。

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最も賛否両論が多いFFだった?

この作品は私が思うにFF史上もっとも賛否両論が大きい作品なのではないかと思っていて、タイミングが悪すぎた。

前作のFF7が偉大すぎた

最近(2017年現在)のFFシリーズは落ちるところまで落ちたという感じですが、この当時ほど熱量を持ったファンが多くはないので、批判もそれなりのような感じです。

しかし、FF8の場合はドラクエに先駆けてFF7でプレステという新境地の開拓に成功した後だったので、ファンの熱量も圧倒的でした。

そこに、大々的なプロモーション活動なんかも加わり、さぞ多くの人がこの作品に期待したのではないでしょうか。FF7の発売当時、私は小学生でしたが、そんな子供ですらしっかりと感じることができるFF旋風が巷には巻き起こっていました。

それを実感する1番の出来事がクラスの目立たなかったとある女子がFF7解説員(笑)に成り上がっていて、めちゃくちゃ人気者になっていたことです。

話を聞いてみると、どうやらFF7がシリーズの入りらしく、同年代を生きている人なら、身近なところでFFの話題が増えた、という経験をした方も多いのではないでしょうか。特に女子からの支持が圧倒的に増えた

システム面に大胆な改修

FF8が嫌われる理由で大きいのがジャンクションシステムとドローシステムだと思っていて、これに共通するのが「魔法の軽視」です。FF7ではメテオ、ホーリーが厄災レベル、神話レベルの魔法ですし、FF6では産業革命の末に失われてしまった古代の秘法といったロマンを感じる設定です。

さらに、遡ればFF4ではメテオを放つために大賢者が死ぬといったショッキングな出来事があったりもしました。このようにFFシリーズと魔法は切っても切り離せない関係になっていて、8作目にて見事に裏切られた、という気分になってしまったファンも多かったのかもしれません。

ジャンクションとドロー

ジャンクションとドローというシステムは、ジャンクションが魔法を装備できるシステムで、お馴染みの各ステータス(力、体力など)に魔法を装備して能力アップを図ることができます。

ドローは、その魔法を入手するためのシステムで、マップ上に散りばめられたドローポイントから魔法を入手したり、敵から奪ったり(ドロー)するものです。

淡々とシステムについて語っていますが、これはこれまでのFFファンからすればとんでもない裏切りでもあって、この段階でさじ投げてしまったユーザーも多かったのではないでしょうか。おそらく、これを機にFFと破局したユーザーも多かったのではないかと思います。

作品は違いますがドラクエ8の私がまさにそうで、前作までのおよそ2頭身キャラからリアル志向に激変したのをきっかけに、ドラクエのナンバリングタイトルとは破局して現在に至ります。

グラフィック偏向の極大化

これはあくまでも私自身が感じた変化で、FF7が試金石になったこともあって、周囲はむしろグラフィック偏向を受け入れているようにも感じました。まぁ、そりゃあ電話が携帯電話になったくらいの変化ですからね。

魔法が弱すぎる

これも魔法軽視に追い打ちをかけているのですが、この作品とにかく魔法が弱いんです。魔法の威力がステータス依存度の高いタイプのダメージ計算なのですが、基礎威力が低すぎて、魔力を相当強化してもやっぱり使えない。

終盤、リノアという悪女(笑)が魔女の力を覚醒させるのですが、そうするとFF6のティナのトランスのように通常よりも高威力の魔法を放てるようになります。ヴァリーという技がソレなのですが、これをやってようやく魔法の意味が出てくる感じです。

ただ、個人的にこのシステムには助けられた感もあって、ジャンクションシステムで魔法を装備してステータスを高めることが最重要の今作においては、魔法を使う意味が一切なくなったおかげで、ジャンクション用に魔法を確保しておけるという精神安定剤を手に入れたようなもんです。

ラストエリクサー症候群の私の場合は、下手に魔法が有効だったら、使用かジャンクションかのせめぎ合いで非常にストレスを感じていたことでしょう。

レベルの意味が全くない

厳密に言えば多少は意味があるのですが、この作品は味方のレベルと敵のレベルがリンクしていて、これがRPGユーザーの楽しみのひとつであるレベル上げの意義を奪い去ったのです。

特に私のようなレベルを上げまくって、敵を紙屑のように蹂躙するのが楽しみなユーザーにとっては絶望的です。まぁ、抜け道も用意されているのですが、それはどちらかといえばかなりのやり込みプレイに属するので、初回プレイでは全く現実的ではありません。

ユーザーが変化についていけない

このようにシステム面に大幅な改修が加えられた作品で、日本での売り上げ枚数は350万本を超えておりますので、恐ろしいことに数十万から百万というゲームファンが絶望した可能性がある作品なのです。

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わたしにとってのFF史上3指に入る作品

散々、問題点を挙げてきたわけですが、実はこの作品わたしの中ではかなりホットな作品です。

ナンバーワンがFF5なら、その次をFF6と争うくらいのお気に入り作品でもあって、最初はジャンクションシステムやらドローシステムやらに戸惑いを覚えたものの、異色システムの作品として、今では完全に受け入れています。

好きな理由その壱・箱庭感

箱庭感は、私がゲームを評価するのに使っているモノサシのひとつで、一般的に言われる箱庭感とは大きく意味が違っていると思います。これはゲームの世界観の評価基準として使っていて、そのゲームの世界観をどこまで好きになれるかの基準です。

FF8の世界観は全てのゲームを合わせてもトップ付近に位置するくらい大好きで、FF8、ロックマンDASH、サルゲッチュあたりは、プレステ作品の中でも屈指の箱庭感だと思います。

  1. 適度な大きさの世界
  2. その世界に生きる生物の生き様

この基準が一定水準を超えた時に箱庭感があると感じることが多く、大きさというのは世界の広さではなく、感覚的な大きさです。幻想水滸伝などは壮大な世界観の作品で、登場するキャラの生き様も素晴らしいです。

ただ、このくらいの作品なってくると適度の域を完全に超えてしまって、要するにゲームの中でくらい、いつまでも井の中の蛙でいたいというわけなのですよ。

FF8の冒険のフィールドは宇宙にまで飛び出すくらい広大ですが、体感的な世界観はかなり狭く、個人的にとっても居心地が良い。続いて、生物たちの生き様ですが、世界は脅威に晒されているというのに、世界の人たちはたくましく、というかかなり「のほほん」と生きてます。

代表例がF・Hの人たちで、ホーム感満載の町中を歩いていると、2週目のプレイで魔女の真実を知っているというのに、本当に世界は滅びるのか?と感じてしまうほど気が抜けています。

バラムガーデンの生徒もSeeDという時代を担う人たちなのに、平和ボケしている感じで、他にも「森のフクロウ」のメンバーだったり、とにかく人間臭い奴らが多いんですね。

主要メンバーとのギャップ

そして、そんな奴らと主要メンバーとのギャップも、この作品の持ち味で、主人公のスコールは学内でもトップクラスの優等生だがひねくれ者。キスティスはスコールと大して歳が違わないながらバラムガーデンの教官。

リノアはレジスタンス組織のリーダー格で、ゼルやセルフィはまぁアレだけど(笑)この世界には珍しい責任感のある奴らなんです。

特に序盤は、ひねくれ青年スコールの様々な葛藤が描かれており、そんな彼の心境を察するに周囲の奴らを見て、呆れたことも多々あったんじゃないかな?「なぜ、俺だけがこんなに抱えているんだ」ってね。

とも(戦友)との再会

教え子の純粋な心を利用して、魔女の騎士とは名ばかりの世界の問題児を生み出してしまったイデアの心境を反映するかのように決戦場には雨が降りしきっていた。

突然の雷光。その刹那、あなたはこう思うだろう

『ラッキー、サイファー戦、省略できんじゃん(嬉)』

もしくは

『うわぁ、サイファーからまだ盗んでねえよ。レアアイテム持ってたらどうすんだよっ。やっぱ、リセットじゃん』

そんな思いとは裏腹に真っ二つになったオーディンが愛馬スレイプニルと共に戦場に崩れ落ちた。

これは絶技・斬鉄剣返しを編み出したサイファーによるもので、どうも魔女の騎士の割には強さが…な風紀委員長さんの一世一代の見せ場でもあるんです。新技が決まって意気揚々とスコールたちに挑んでくるのですが、戦闘開始からほどなくして現れた赤い奴が、まさかの台詞を!!!

『ん?オマエなのか…バ…?』

そんな台詞でサイファーを瞬殺して帰っていくのですが、去り際の台詞が『どこにあるやら、次元のはざま』これはFFマニアの間では歓喜の雄叫びをあげるほどのイベントで、マジでこの瞬間はテンションがあがった

この赤い奴は、リヴァイアサンに一撃でやられてプレーヤーに名前を知られることなく散っていったあいつでもなければ、騎士道精神を重んじて戦闘前にパーティーを回復してくれる四天王でもありません。もちろん、通常の3倍のスピードで…

そう、みんなが大好き戦場の友、ギルガメッシュさんなんです。

FF5では敵の親衛隊長でありながら、紆余曲折のすえ、新世代の暁4戦士と戦場での友情を分かち合うほどになりました。何を隠そうこのバッ…とは、FF5の主人公であるバッツ・クラウザーのことを指しているのです。

『そうだよ。自爆くらいで死ぬ奴じゃない』

そんな思いをプレーヤーに抱かせるや、すぐに戦場を去ってしまうとは、イカスぜっ。しかし、主要プレーヤーを足蹴にして強引な伏線回収をするとは、ある意味凄い…

これはゲームが違えば、ダイクロフトでのリオンとの一戦(テイルズオブデスティニー)くらいのタイミングなのに、この散々な扱いもサイファーの魅力ですよね(笑。

さっき、確認して笑ったんですけど、吹っ飛ぶ際の台詞も「ぎにゃぁぁぁぁ!!」何キャラ?(爆笑)これ、明らかにウケ狙ってるよね。

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主要キャラがとにかく魅力的

箱庭感がFF8の魅力と語ってまいりましたが、加えてキャラクターがとにかく魅力的なんです。特に主人公のスコールは魅力的で、私はどちらかといえばアニメでもゲームでも、主人公の仲間、脇役キャラ、敵キャラを好きになることが多く、主人公を好きになることはあまりありません。

FF8以外ですぐに思い浮かぶものといえば、ドラゴンボールの孫悟空、FF5のバッツ・クラウザーくらいなもんで、他にもじっくり考えれば出てくると思いますが、それくらい珍しいことなんです。FFシリーズの主人公なら間違いなくスコールがダントツです。

スコール・レオンハート

冒険の末に主人公らしくなってしまうのですが、私は前半のひねくれ青年のスコールがとにかく好きです。周囲との間に壁を作って、SeeDという大役を暗中模索でこなしていく、SeeDは戦いに身を置くことが多いので、上記で紹介した奴らを除けばFF8の世界観は割と暗めです。

この戦乱の世というSeeDの世界と自分の殻に閉じこもるスコール青年が絶妙にマッチして、鎮魂歌的な癒しを私に提供してくれているのです。正直、個人的にリノアとの恋愛事情、ひねくれ青年からの脱却にはあまり興味がなく、あくまでもDisc1あたりのスコール青年が大好きなのです。

成長期の学生がファイナルファンタジーの主人公になるという当時ではかなり異色のタイプだったのですが、戦闘では代名詞のガンブレードを引っさげて、主人公らしい活躍をしてくれます。

特に印象に残っているのが前作主人公であるクラウドの超究武神覇斬を彷彿とさせる「エンドオブハート」です。敵を突き上げて、滅多切りにする連続技でもあり、ほとんどの敵を瞬殺する反則技でもあります。

ブラスティングゾーンが出た時の絶望感。えっ、ながい(長さ的な意味で)、ながい(演出的な意味で)、ながい(性的な意味で)・・・みたいな(笑

キスティス様

正式名称は「キスティス・トゥリープ」でバラムガーデンの教官でもある。その美貌と面倒見の良さに学内にファンクラブができるほどの人気教官で、教え子のスコールとは1歳しか違わない(18歳)。この人がまた良い味を出してて、スコールとはまた別の意味で自分の立場に葛藤している。

彼女にとってスコールは気になる存在で、自身の優しさがひねくれ者を放っておけないのか?それとも恋心なのか?という感じで自分でもその気持ちの正体はわかっていない感じなの。

彼女もSeeDなんだけど、SeeDにはG・F(ひらたく言ったら召喚獣)絡みの複雑な事情があって、昔の記憶を忘れている。

その記憶というのが幼少期に孤児院で過ごした記憶で、その孤児院にはスコールもいて、彼も同じく記憶を失っている。スコールとキスティスは弟と姉のような存在で、物語の進行と共にそれに気づいていくという設定。

私は勝手にバラムガーデン教官時代のキスティスは、教え子へのほのかな恋心と教官の責務とのギャップに悩む乙女という設定で落ち着いていて、スコールのリノアへの恋心に気づき始めた彼女が、必死にSeeDスコールのサポートに徹する姿、泣けてくるわよね~。

「先生」と呼ばれるたびに心に何かが突き刺さるような気持だったんじゃないかな?完全に記憶を取り戻したキスティスも実はスコールに恋心を抱いていた。こっちの方が感情移入しやすくてずっと良い。

でも、作中ではキスティスはブラコンだったで落ち着いちゃってるんだけどね。可憐で繊細なキスティス先生はFF8の中でもめっちゃ好きなキャラです。

そして、彼女は能力柄、奇想天外な攻撃手段を持ってるキャラで、俗に言う青魔法です。

メーザーアイでフリーザばりの目から怪光線を出したり、銃を構えるアーヴァインを尻目にガトリング砲をぶっ放したり、極めつけがショックウェーブパルサーでダメージ限界突破したりと、天然っぽい一面を持ってるのも素敵。

ちなみにモルボルの臭い息も使えて、どう考えてもフローラルな香りがしてきそうなキスティス先生のお口から、バイオハザード級の臭いが発せられるなんて…と、お茶目な一面も持っているんです。

アーヴァイン・キニアス

どんなアニメにも出てきそうな軟派なイケメン野郎。第一印象はこんな感じで、基本的にこのタイプのキャラは好きになりません。ただ、実はアーヴィンは全然そんなんじゃなくて、上の2人とは比べ物にならないくらい葛藤を抱えています。

それがかつての恩師でお母さん(義母)といってもいいくらいの存在を暗殺するという役目。スコールたちはG・Hの関係で記憶を失っていますが、この人は孤児院から作中登場に至るまでの経緯がかなり違っていて、記憶を失っていない状態で後の「魔女暗殺」に携わることになります。

その魔女はスコールたちにとってもアーヴィンと同じくらいの存在ですが、なんせ記憶を失っているので、あくまでも悪、排除すべき者として刃を向けるのです。

彼はとってもナイーブな性格で、本番になると緊張して動けなくなってしまい、普段は普段で軽口を叩きまくり、ビックマウスでもあるので、そんな彼を見てスコールたちは半ば呆れ顔です。

もちろん、プレーヤーもスコールと同じ心境で、私も「あぁ、こいつは典型的なギャグキャラなんだな」という目を向けていました。

しかし、全ての真実を知った2週目では彼に対する目は180度変わって、「逃げ出さずに、この場に出てきただけでも凄い、本当凄い、おめぇはすげえ奴だよっ」と、めちゃくちゃ感情移入してしまいました。

ほんと、イデアに銃を向けた時のアーヴァインの心境は想像も絶するもので、ママ先生の正体を知ったプレーヤーならばわかるはずです。

ママ先生(魔女イデア)

序盤は諸悪の根源として登場する。ドラクエ3ならバラモス、ドラクエ6ならムドーに負けないくらいの圧倒的な存在感を持ち、ただひとつ違うのがちょっと変わったカバさんたちとは違う妖艶な美女ということだ。

当面はイデアを倒すことを目標にストーリーを進めていくのだけど、中盤でその正体を明かしプレーヤーを驚愕させます。

ほんと、打倒イデアを掲げた前半から中盤にかけての盛り上がりと、イデアの正体を知った時の感情の起伏、このメリハリがFF8ストーリーの最大の持ち味ではないでしょうか。正直、イデアの正体を知った後の冒険は気の抜けた感じです。

FF名物・シド

私が2番目に好きなシドで、1番目はFFタクティクスで雷神シドの異名を持つオルランドゥ。理由はあの面倒なタクティクス後半の戦闘をめちゃくちゃ楽にしてくれたからです。

そして、彼シド・クレイマーなのですが、鬼神の如き強さを持つ雷神シドとは違い、本当にどこにでもいそうな学園長で、普通のおっさんなんで、もちろん戦闘には参加しません。

まぁ、抱えるものが大きいので普通というのとは違うかもしれませんが、普段は穏やかながら、スコールたちを前に取り乱したりする場面もあったりして、歴代シドに比べると、かなり人間臭いです。

ただ、それがこれまでのシドとの良い意味でのギャップになり、サブキャラクターながらもかなり好きなキャラです。

サイファー・アルマシー

我が道突き進む男で、バラムガーデン一の問題児。どちらかといえば風紀を乱す側なのに、風紀委員をやっている。同じく風紀委員の雷神と風神とは変わり者同士、馬が合うようで、結局最後までサイファーの傍を離れなかった。

このように実は友にも恵まれた奴ですが、おそらく彼はそれに気づいていない感じで、それも彼の魅力ではないでしょうか。

そんな彼が、学園一の問題児から世界の問題児になるのは時間の問題で、後にバラムガーデンを裏切って、敵であるはずの魔女サイドで、魔女の騎士としてSeeDたちの前に立ちはだかる。こんなカインもビックリな裏切りをやってのけた彼だけど、やっぱり憎めないんだな~

だって、その根底にあるものは魔女の騎士に小さな頃から憧れてたという純粋な少年心なのだから。奇しくもそれが、少年の頃にお世話になったママ先生への恩返しに繋がるとは、形はいびつでも、こんなん嫌いになれるわけねぇ~よ。エンディングで一番良い味出してのも彼でした。

わたしの中では三大悪女のリノア

このように感情移入してしまうくらいに魅力的な主要キャラが多いFF8ですが、唯一好きになれないのがヒロインのリノアです。

私の中ではスクウェア三大悪女の一人として数えられていて、バハムートラグーンのヨヨとライブアライブのアリシアは確実なのですが、強いて残りを選ぶという意味ではやっぱりリノアです。

作中で、サイファーに気のあるそぶりを見せたり、スコールに気のあるそぶりを見せたり、まぁ最終的にはスコールとべったべたでハッピーエンドなわけですが、何かその様が打算的というか、計算高い女臭がぷんぷんするんです。

FF7のヒロインであるエアリスなんかは別に嫌いじゃないんですけど、こいつは苦手ですね~

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やり込みプレイも楽しかった

レベルの意義の項目で少し話ましたが、FF8のレベルシステムには抜け道があるという話です。

低レベルプレイのきっかけ

制限プレイはRPG中級者~上級者たちの間では割とメジャーなプレイ方針ですが、私は基本的にこのプレイは好みません。なぜならば、私はRPGのキャラクターは限界近くまで強くなった状態を好むので、わざわざ面倒な自分ルールを設ける意味を見いだせないのです。

しかし、そのキャラを限界近くまで強くするという願望が、FF8の低レベルプレイのきっかけになって、1度クリアしたらわかるのですが、FF8のG・Fには力ボーナスや魔力ボーナスといったように、レベルアップ時にステータス上昇ボーナスをしてくれるアビリティを持った種類もいます。

この作品は魔法ジャンクションシステムを最大限に活かすために、レベルアップ時のステータス上昇は控え目に設定されていて、だからこそ無策にレベル上げをすると、味方と敵の差が大きくなってしまいます。

その差を埋めるための魔法ジャンクションもステータスの大幅上昇を見込めるレア魔法ほど手に入りにくい仕様となっているため、結局レベル上げの意義は見いだせなくなってしまうのです。

しかし、ステータス上昇ボーナスをしてくれるアビリティを修得した後に、ボーナスを付加しつつレベルアップをすると、本作のレベルアップのしやすさも相まって、あっという間に最強キャラが出来上がってしまうのです。

簡単に説明すると、ラグナロク入手後に行ける海洋研究所でバハムートを入手するまでの間、低レベルで凌げれば、アビリティ×4を使い4つのステータスボーナスをセットし、最強キャラを作成が解放されます。

低レベルプレイと相性が良いシステム

実はこのシステムは旧作にも採用されていて、それがFF6です。ただし、FF6の低レベルプレイはFF8とは比べ物にならないくらい難度が高いのです。

まぁ、ガウちゃんを強くして小刻みに獣ヶ原に飛び込ませるという抜け道もあるのですが、それでもやっぱりFF8と比べると面倒です。FF8は、元々システム的に低レベルプレイが前提とされているような仕様なので、初めての低レベルプレイでも割と簡単にサクサク進めました。

このFF8での最強キャラ作成がきっかけになって、FF6の低レベルプレイ、FF4の序盤のセシルとカイン二人旅時にカインのレベル99プレイなどといった派生やり込みのきっかけになってくれました。全ては最強キャラを作るため

低レベルプレイ時のサイファー

好きなキャラの一人である裏切者サイファーですが、序盤に一度だけスコールたちと肩を並べて戦ってくれる場面があります。そして、彼はその後パーティーとして戦うことのないキャラなので、その場面だけは低レベルプレイから解放されるのです。

FF6にもバナン一人旅という低レベルプレイから解放される瞬間があるのですが、サイファーの役割はバナンとは比べ物にならないくらい重要で、それがG・Fを独り占めして好きなだけレベルを上げられるというものです。

しかも、その時点で使える3体のG・Fのうちイフリートは成長させると目的でもある力ボーナスを覚えるのです。

RPGのレベル上げが大好きな私は、FF8の一番好きな場面がここで、ここでの頑張りが今後の冒険を左右することと、低レベルプレイからの開放感で、鬼のようにレベル上げします。これもサイファーを好きになった理由だと思う。

最終目標オメガウエポン

FF8で初登場以来、後の作品で強敵としての立ち位置を確立したオメガウエポンですが、初めて戦ったのが上のやり込みプレイの後ということで、拍子抜けしてしまいました。

たしか、スコール+ゼル+アーヴァインで倒したはずで、各ステータスがカンストしたメンバーには数々の強撃もそれほど脅威ではなく、というか速攻でエンドオブハートや通称・超究武神覇拳を使ったので、数回攻撃されたくらいで、倒してしまった。

テラブレイクは、有名な技だったので、その後に気になってリセットして威力を確かめたような?

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音楽も魅力的です

FFシリーズといえばサウンドも魅力的で、FF6のサウンドトラックなどは超有名です。FF8もシリーズに恥じない魅力的な音楽になっていますので、お気に入りをピックアップしてみました。

バラムガーデン

ホーム感が満載で、幻想水滸伝の本拠地のテーマか、バラムガーデンのテーマかってくらい、家に帰ってきた気持ちになります。これをBGMにカードバトルに明け暮れた日々「あぁ、懐かしき思い出」

SeeD

SeeD作戦の突入時などにかかる曲で、鼓動から始まる曲は、作戦前の胸の高鳴りや緊張感を彷彿とさせるイメージ通りの曲。この曲を聴くと、作戦を失敗させるわけにはいかない、とそんな気にさせられる。

Force Your Way

かなりの名曲で通常のボス戦でかかる曲。強敵との遭遇、拮抗、優勢、劣勢なんかが瞬時に思い浮かぶ、めちゃくちゃカッコよく、それでいて表現力も高い曲。サビの部分でエンドオブハートなんかが決まると、身震いするレベル。

The Man with the Machine Gun

異常なくらい盛り上がる神曲で、ラグナ編の戦闘でかかる曲。なぜ通常戦闘でこれがかかるのか?と疑問を覚えさせるほど場違いでカッコよい曲。

SUCCESSION OF WITCHES

イデア関連のイベントでかかることが多い曲で、魔女の恐怖が存分に表現されている。特にリノアがイデアに共鳴して操られたような状態になる場面は、まさにホラー

フィッシャーマンズホライズン

あの地平線の向こうまで平和が広がっていそうなのほほんとした曲。バラムガーデンとは違った意味で居心地の良さがある。とてもエスタと隣接する国とは思えない。

Ride On

ラグナロクに乗った時の曲なんだけど、満を持して感が半端ない。RPGの乗り物BGMの中でも上位に入り込みそうな曲。

The Castle

アルティミシア城のBGMで、なにかゾクゾクとさせられる曲。最後の最後にこれできたか!!と驚かされて、FF5のクリスタルダンジョンなんかとはまた違った驚きがある。魔女の不思議や恐怖が存分に表現されています。

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あとがき

ゲームレビューをするなら賛否両論だけど、FFベスト3に入るくらい好きなこの作品にしよう。そんな思いからスタートしたのですが、まさかこんなにポンポンと文章が思い浮かんでくるとは思わず、レビューを書いてみてFF8愛を再確認しました。

私は基本的にそこまでゲームにストーリーを求めるタイプではなく、あくまでも面白さ重視です。しかし、この作品はそんな好みを超越して、キャラクターの良さだったり、ストーリーの良さを教えてくれました。

史上最強のキャラゲー?そりゃもうFF8