新テーマパーク 評価レビュー PS箱庭ゲームの決定版

PS箱庭ゲームの決定版、新テーマパークの評価レビュー。前作の敷居が高いイメージは払拭されライトユーザー向けにカスタマイズされる。400人以上がパークにひしめき合う様子は必見。

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PS箱庭ゲームで1番の好印象

新テーマパークは、個人的にPSの箱庭ゲームで評価が1番高いです。前作のテーマパーク、バーガーバーガー、「学校をつくろう」など、いくつかの箱庭ゲームをやりましたが、本作が1番面白かったです。

他にもテーマアクアリウム、テーマホスピタルなど、同ジャンルのゲームの説明を見る限り、やっぱり新テーマパークが私に1番合っている気がしますね。次いで、ネオアトラスですかね。

前作テーマパークはとっつきにくい

私は、PSの箱庭ゲームは新テーマパークから入りました。その後、テーマパークも少しプレイしてみましたが、コレ…とにかくとっつきにくいです。

グラフィックや雰囲気がライトユーザーを寄せ付けないといいますか、システム面は前作の方が奥深い感じはするものの、やっぱり箱庭ゲームにはキャッチーさが重要です。

グラフィック回りの調整は大成功

新テーマパークの1番の魅力は、程良いキャッチーさだと思います。前作に比べて、各段に敷居が下がった感じで、初めての人でもすんなりと入り込めるソフト路線です。

箱庭ゲームの評価って、最終的に自分が作り上げた創造物に愛着が持てるかだと思います。そんな意味では、アトラクションやショップ、その他の設備の描き方は、とても良いですね。

パークに遊びに来る人々も、意外に表情豊かで、その時々の気分に応じて、色々な反応を見せてくれます。最大400人程度のお客さんがパーク内にひしめき合う様子は、壮観なのであります。

単純ながら奥深い設定

アトラクションやショップは、スピードや乗車時間、味などを調整できます。5段階程度の簡易的な調整ですが、いくつかの項目が組み合わさる事により、単純ながら意外と奥深いです。

これ以上、設定を複雑にしてしまうと、とっつくにくくなってしまうため、かなり絶妙な設定だと思います。

また、新テーマパークでは、難易度中級以上で、研究開発をして利用できるアトラクションやショップを増やせます。この際に、ちょっとした分岐があったりして、何度かニューゲームを楽しめる仕様です。

日本、中国の桜やフランスのチューリップなどは、パークの外観を美しく彩ってくれるので、ついつい土地を選択したくなってしまいますよね。

欲を言えば、日本に松なんかを出現させて欲しかったです。

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新テーマパークへの要望

ゲームをプレイしていて、いくつか気になった点があったので、挙げていきます。

モノレールが機能不全

ゲーム中、最も無意味な装置。最大乗車数10人なので、本作の最大収容人数である400~500人に全く見合いません。

加えて、段差を越えられず、少しでもレールが長くなると、長蛇の列が発生したり、客を長時間待たせたりします。

せめて、段差を越えられる仕様なら活路もあったのですが…。また、パーク内に乗車口は2つしか設置できない制約があり、この時点で無意味…。

最大乗車人数が10人でも、パークの各所に乗車口を設置できれば、効率的に客を目的地に運べたのに残念。

エレベーターもしくは整地

エレベーターがあれば最高でした。新テーマパークでは、2段以上高い土地に移動する事はできません。階段を作り、1段、1段上がるしか方法はないのです。

そこでエレベーターの登場なのですが、オーストラリアやアメリカのような土地では、この装置があると、全くパークづくりが変わってきたはず。

また、エレベーターが無理なら、シムシティにおける整地コマンドを用意して欲しかったですね。簡単に言えば、土地の高さを自由に設定できるコマンドです。

観葉植物の充実

ぶっちゃけ、まともな観葉植物は、フランスのチューリップと日本と中国の桜くらいしかありません。これらは非常に魅力的で綺麗なのですが、その他の土地を選ぶと、パークがどこも同じになりがち。

この観葉植物にもっとバリエーションがあれば、箱庭ゲームとして、さらに研ぎ澄まされました。大江戸キャッスルや忍者屋敷とマッチしそうな松なんかも良いですね。

池や橋の設備と組み合わせて、日本庭園風パークを作ってみたいです。

ジェットコースター系の自動復旧

これ仕様なのかバグなのかわかりませんが、ジェットコースター系というか、コースを自分で作成するタイプのアトラクションは、メンテナンス後に自動復旧しません。

これが想像以上に面倒なので、ココは改良して欲しかったですね。

アトラクション・ショップのVer数を増やす

新テーマパークはお金があまり気味なので、莫大な資金を投じて、Ver30くらいまでレベルアップできる仕様なら良かったですね。

最終的に、最大乗車人数が20~30人くらいになったら最高でした。あと、ショップなんかは、Verを上げていくと、新商品を扱えるようになったりして欲しかったです。

あと、ショップ合成じゃないですけど、コーヒーショップとウォーリーアイスを合成して、喫茶店を誕生させるみたいな機能があったら面白そうです。

また、特定ショップ同士を隣接させて建設すると、合成商品が販売されるなんて仕様も良い。

土地に対して最大収容人数が微妙に少ない

新テーマパークの最終的な収容人数は、400~500人程度に落ち着くようです。ここら辺になると、処理落ちが発生し、進行スピードが著しく落ちるので、限界付近なんでしょう。

しかし、アトラクションの数とパークの土地を踏まえた上で、最大収容人数を考えてみると、100人から200人ほど足りなかったのではないかと思います。

400人以降は、アトラクションやショップ、設備の配置を工夫しなければ、増えないなどの仕様なら、もっと長時間ゲームを楽しめたような気がします。

400人程度の最大収容人数で、この程度の維持費だと、適当にアトラクションやショップを配置しても、数がある程度になってくると経営は成り立ってしまいます。

そのため、最大収容人数を増やして、月々の支出をもう少しシビアな設定にしても良かったのではないかと思います。もしくは、そういったモードを搭載するか。

倉庫や仕入れなどまで考える上級モードがそれっぽいのですが、仕入れの作業が加わると、作業が煩雑になるだけで面白みは一切ありません。なので、維持費や人件費の底上げが妥当ですね。

エンドコンテンツの充実

シムシティにおけるプレゼントみたいなのです。SFC版のシムシティは、難しすぎてメガロポリス達成自体がエンドコンテンツ化しています。マリオ像なんてのは、その最たるもんでしょう。

新テーマパークでも、何らかの目標を達成するたびに、特別な効果のある設備をプレゼントなんかされると、かなり嬉しいです。来場者1万人、10万人記念のご褒美が知名度アップのみなのは寂しすぎますね。

視点モードはいらなかった

新テーマパークは、通常モードのグラフィックが素敵なゲームなので、視点モードはいりませんでしたね。これをやるなら、やはりPS2クラスのグラフィック性能は必要でしょう。

PSグラフィックの限界なのか、パーク内を歩いてみると、予想以上に狭く、噴水なんかはタイムフリーズかの如く、氷ってる(笑)

水の流れすら表現できないグラフィックで、視点モードを展開するメリットは、あんまりない気がします。割とリアルタイムでプレイした作品ですが、当時も「こんなもんか…」くらいの感想でした。

なぜか、各アトラクションに乗車モードを設定する念の入れようなので、ここら辺を削れば、かなり容量は空くんじゃないでしょうか?

そんな中でも比較的頑張っているのが、ジェットコースター系と和風系のアトラクションですね。ジゴクメグリとか大江戸キャッスル、忍者屋敷なんかはマシです。

逆に、バンジージャンプやディッシュスピン、ハンマースイングなんかは、笑いが出るレベルにショボい。バンジージャンプは、「跳び箱から飛び降りたの?」くらいの高低差です(爆笑)

BGMはもう少し頑張って欲しかった

これに関しては、プレイする順番が不幸でした。新テーマパークの前にいくつかPS、PS2のゲームをやりましたが、セクシーパロディウス、チョロQ3、サルバト~レと、神曲揃いのラインナップです。

セクパロなんかは、コナミが送る往年の名曲の神アレンジの集大成的なサウンドですし、チョロQ3もシリーズ最高傑作と名高いBGMです。サルバト~レもシリーズでは異色ながらも、音の総合力は非常に高い。

ここら辺と比べられてしまうと、物足りないのは当然ですね。ただし、効果音はかなり好きです。特に、好評価時に流れる「Yeah!!」が良い。あと、広告が不評だった時の奥さんの目が怖い。完全にクレーマーの目やん(笑)

ゴミ出しの曜日を間違った時に、地球温暖化云々まで背負わせてやろう的な目…怖い…。

BGM1に各国のオリジナルサウンドが収録され、2~5は同一です。ちなみに、個人的なお気に入りはBGM4番。

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PS箱庭ゲームの良作

新テーマパークの総合評価は、タイトルどおり、PS箱庭ゲームの良作って感じですね。ダビスタを箱庭と捉えるなら、ダビスタ97、ネオアトラス、そして、本作が思い出に残るPS箱庭ゲームですね。

箱庭ゲームって言うくらいなので、新テーマパークは、箱庭感をしっかりと演出できてるのが大きいですね。同様にネオアトラスも独特の雰囲気の中に、しっかりと箱庭感が演出されていました。

私は、あんまり箱庭系のゲームはやらないのですが、新テーマパークだけは、数年おきに無性にプレイしたくなります。