FF5の時魔導士のジョブは時間を操る「じくう」が特徴。優秀すぎるクイック。ありがたみが失われたメテオ。地味な時空魔法。ロッド装備の仕様含むイマイチなアビリティなど。考察しがいのある不遇ちゃん。
ナイト | モンク | シーフ | 白魔導士 | 黒魔導士 | 青魔導士 |
バーサーカー | 魔法剣士 | 時魔導士 | 召喚士 | 赤魔導士 | ものまねし |
魔獣使い | 風水士 | 忍者 | 狩人 | 吟遊詩人 | |
侍 | 竜騎士 | 踊り子 | 薬師 |
時魔導士の詳細
空間と時を司る時空魔法の達人。プレーヤーによって、時空だったり、時魔法だったりと色々な呼び名があるが、白魔導士や黒魔導士を見る限り、時魔法で良かったような?
それでも固有アビリティが「じくう」という名称になったのには、制作陣の特別なこだわりでもあるのか?
ヘイストをはじめ、使いこなすと強い魔法が揃っているが、FF5は戦闘の難易度が低いゲームなので、プロテスやシェル、ヘイストのようなサポート魔法の需要は低い。
そんな中、サポート専門の時魔導士なので、非常に有用なはずであるヘイスガさえ、そこまで使われない印象がある。初期FFのように攻撃回数増加によりダメージが増える仕様なら、また評価も違ったのかもしれないが。
また、時空Lv6になると、反則魔法のクイックが使えるようになるが、これがあまりにも行き過ぎているため、中の上程度に役立つ魔法が存在しないのが痛い。
そんな意味では、コメットの基礎威力を70%~80%かつ魔力依存にし、カルナックで買える仕様にすれば、どう時魔導士のポジションが変化したのか気になる。
中盤以降にサポート専門(テレポ、レビテト、リターン)として使うか、終盤に手に入るクイックやメテオを有効活用するのが活きる道だろう。いくら有用とはいっても、ヘイストやヘイスガだけでは印象が薄い。
ステータスも青魔導士の魔力に毛が生えた程度なので、黒魔導士や召喚士に比べると、物足りなさを感じる。
アビリティの仕様として残念だったのが、最後に習得する「ロッドそうび」で、時魔導士の魔力を引き継がないのが非常に痛い。せめて、頭装備や体装備も時魔導士仕様にしてくれるとよかったのだが…。
時魔導士のステータス
力 | -5 |
---|---|
素早さ | +2 |
体力 | -3 |
魔力 | +24 |
時魔導士Lv〇の魔力上昇値(すっぴんと比較)
時空Lv1 | +14 |
---|---|
時空Lv2 | +16 |
時空Lv3 | +18 |
時空Lv4 | +20 |
時空Lv5 | +22 |
時空Lv6 | +24(時魔導士と同じ) |
時魔導士のアビリティ
じくうLv1(10ABP)
時空のLv1が使えるアビリティ。スピード、スロウ、リジェネが時空のLv1に該当する。
時魔法の初歩という事で、顔見せ程度の魔法が揃う。モンスターの行動頻度を低くするスロウが少し使える程度で、スピードやリジェネは、ほとんど使う機会はない。
スロウも味方にかけるヘイストに比べると、確実性に乏しいので、単なる通過点のアビリティだろう。
また、時空Lv〇のアビリティは、セットすると時魔導士の魔力とMPを引き継ぎ、Lvが上昇すると共に時魔導士の魔力とMPの数値に近づいていく。
じくうLv2(20ABP)
時空のLv2が使えるアビリティ。ミュート、ヘイスト、レビテトが時空のLv2に該当する。
このレベルで使えるヘイスト、レビテトは、かなり有用な魔法。しかし、レビテトは、魔法Lvこそ低いが、手に入るのは第二世界終盤のサーゲイト城になる。
ヘイストは、かけた味方の行動回数が飛躍的に高まるので、アタッカーなどに使用すると非常に役立つ。
じくうLv3(30ABP)
時空のLv3が使えるアビリティ。グラビデ、ストップ、テレポが時空のLv3に該当する。
やはり1番有用なのはテレポだろう。ダンジョンから脱出できるので、バル城の宝箱からの入手以降、頻繁にお世話になる。
ストップは、「うたう」の愛の歌が非常に強力なため、あまり使われる機会がないかもしれない。また、グラビデは、意外な敵に効いたりするので、たまに使ってみるのも面白い。
テレポが冒険をスムーズにしてくれるので、最低限、このレベルくらいまでは習得しておきたい。
じくうLv4(50ABP)
時空のLv4が使えるアビリティ。コメット、スロウガ、リターンが時空のLv4に該当する。
早くもスロウガの登場だが、スロウと同様にモンスターの耐性に左右されるので、そこまで信頼性は高くない。
しかし、コレクターにとってはリターンが必須魔法のため、ある意味、時魔法で1番重宝されるレベルかもしれない。コメットは、魔力依存ではないため、レベルが高いほど使えなくなる。
じくうLv5(70ABP)
時空のLv5が使えるアビリティ。グラビガ、ヘイスガ、オールドが時空のLv5に該当する。
時魔法レベル5の魔法の中でも、ヘイスガの効果が圧倒的。味方全員をヘイスト状態にしてしまう。ボス戦では、これがあるのと、ないのとでは難易度がまるで違ってくる。
にもかかわらず、敵の最大HPが低いFF5においては、先手必勝が圧倒的に有効なため、意外に使われないイメージ。
次の魔法レベルでは、効果があまりに反則的すぎるクイックが登場するので、冒険を楽しみたいなら、時空のアビリティはLv5までで十分か?
じくうLv6(100ABP)
時空のLv6が使えるアビリティ。メテオ、クイック、デジョンが時空のLv6に該当する。
時魔法のクイックは、77という膨大なMPを使い、2回行動をする反則的な魔法。クイック発動と同時に2回連続行動が可能。
しかも、クイック発動後、1回目の行動は敵味方含む、自分以外の動きを止める効果があるため、まさにザ・ワールド状態。
この効果を悪用して、モンスターをスリップ状態にして、クイックを発動し、1回目の行動を選択せず、延々にスリップダメージを与え続ける、スリップ&クイックなる外法も生まれた。
続いて、前作FF4では伝説の魔法としての地位を確立したメテオ。この魔法を放つため大賢者が身を亡ぼすという演出に、多くのプレーヤーが衝撃を受ける。
しかし、前作のほぼ9999確定ダメージから、コメットの乱れ撃ち方式に変更され、威力そのものは大幅に弱体化したわけではないが(むしろ消費MPの観点からは有用性は上がってる?)、ありがたみが半減してしまった。
こんな強力な魔法が揃う時空Lv6なので、その有用性は言うまでもないだろう。ただし、個人的にクイックは調合と同レベルの自重対象。せめてもの救いは、スリースターズがFF5に登場しなかった点か?
ロッドそうびLv6(250ABP)
設定ミスを彷彿とさせる、かなり謎のアビリティ。効果は、文字どおりロッド装備が可能になる。また、なぜか杖、槌矛(フレイル、モーニングスター)も装備可能に。
しかし、ナイトの「けんそうび」やバーサーカーの「おのそうび」などと違い、魔力が時魔導士と同じならない。つまり、単純にロッドや杖を装備するだけのアビリティ。
この効果が非常に微妙で、ステータスやアビリティ的に有効活用できそうなのが白魔導士と風水師。しかし、白魔導士にロッド装備をセットすると黒魔法Lv〇をセットできないため無駄。
また、風水師に対してのロッド装備の恩恵も、ウィザードロッドの代用をできる大地のベル、大地の衣、エアナイフを手軽に入手可能なので、効果は薄い。そもそも、全ての属性魔法の威力を1.5倍にするルーンのベルが装備できてしまう…。
このとおり非常に謎のアビリティ。もし、ロッド装備に魔力を時魔導士と同じにする効果があれば、忍者にセットして大活躍できた。
魔力上昇なしの状態で忍者にロッドを装備させても、忍者の低い魔力では、属性強化の恩恵はたかが知れている。それならば、時空Lv6をセットした方が圧倒的に役立つだろう。
また、ロッド装備のアビリティ習得で、めでたく時魔導士のジョブマスターとなり、ステータスが「すっぴん」に継承される。
しかし、最終アビリティこそABP250と低コストだが、総ABPは530と何とも微妙…。また、低い魔法レベル帯にレビテト、テレポと中盤以降の宝箱から入手可能なものが多い。
そのため、水のクリスタル入手から積極的にABPを稼いでも、本格的に活躍するのは中盤以降とイマイチかみ合わない。
時魔導士と相性の良い他ジョブのアビリティ
なげる
他の魔導士系ジョブと同様、魔力がそこそこ高いので、「なげる」をセットするとかなり使える。また、ロッドも装備可能なので、3色ロッドで手軽に忍術の属性強化を行える。
黒魔法Lv〇
黒魔法Lv〇のアビリティをセットすると、ロッドを装備できる特徴を最大限に活かせる。通常戦闘、ボス戦共に、あまりやる事がないジョブなので、黒魔法のアビリティで攻撃役も兼用するとよいだろう。
召喚Lv〇をセットしても、もちろん活躍するが、それはどのジョブも同様。魔力アップの恩恵というよりかは、攻撃手段という意味でのセットなので、低レベル帯から強力な攻撃魔法を覚える黒魔法の方が相性が良い。
地形
暇なターンをMP消費なしの「ちけい」で攻撃するのもよい。地形により発生する攻撃には魔力依存のものが多く、「かまいたち」や「じしん」はエアナイフや大地の衣で威力が上昇する。