FF5の薬師のジョブは、反則アビリティの調合によりルールを守る事の大切さをプレーヤーに問う。最強というより、最恐で、調合を使いこなした時点で、敵は存在しなくなる。FF10では、本作での反省を踏まえ、調合がリミット技として採用される。
ナイト | モンク | シーフ | 白魔導士 | 黒魔導士 | 青魔導士 |
バーサーカー | 魔法剣士 | 時魔導士 | 召喚士 | 赤魔導士 | ものまねし |
魔獣使い | 風水士 | 忍者 | 狩人 | 吟遊詩人 | |
侍 | 竜騎士 | 踊り子 | 薬師 |
薬師の詳細
薬師は、なぜスポーツでドーピングが禁止されているかを教えてくれるジョブ。スポーツでドーピングが禁止されている理由は、倫理云々よりも、何よりツマラナイからである。
薬師も「調合」のアビリティで、FF5のゲームシステムを台無しにしてしまう。その異常な性能から、普段、制限プレイをしないプレーヤーにすら封印されてしまう事がある。
ステータス自体は、尖った部分のない器用貧乏という感じだが、調合にステータスは無関係。武器は、ナイフと杖を装備可能で、魔導士系以外のジョブで杖を装備できるのは珍しい。
防具は、魔導士系のものを中心に装備でき、「天使の白衣」という薬師専用の防具もある。
習得アビリティでは、調合と蘇生が強力。蘇生は、覚えるまでにかなりのABP稼ぎを要するので、突き詰めるなら調合までの習得で十分。
ステータス異常を回復する治療、戦闘不能を回復する蘇生は、いずれも全体掛けだが、このレベルのアビリティを必要とするほど難易度の高い戦闘がFF5に少ないのは残念。
薬師のステータス
力 | +2 |
---|---|
素早さ | +3 |
体力 | +6 |
魔力 | -4 |
薬師のアビリティ
くすりのちしき(10ABP)
回復アイテムの効果を2倍にするアビリティ。青魔法の融合の存在を知っていれば、薬師のジョブよりも、圧倒的に早く手に入るので、MP回復手段としては劣る事がわかる。
また、ハイポーションの回復量が2倍になったところで効果は微妙で、ホワイトウインドや動物のナイチンゲールの方が有用そうだ。特に、フィールドで使った場合の回復量が2倍にならないのが痛い。
しかし、調合で発生するエーテルドライなどの効果も2倍にする特徴があり、特にエーテルドライは、「亀の甲羅×ハイポーション」というエーテルに頼らないMP回復が可能かつ「薬の知識」込みで320という高い回復量だ。
なお、「くすりのちしき」は、薬師のジョブマスターで、「すっぴん/ものまねし」に継承される。
ちょうごう(30ABP)
習得アビリティ2つ目にして、早くも反則アビリティの登場だ。ぶっちゃけ、最終アビリティかつABP999でも良かったくらいである。
それほど凄まじい効果を持つアビリティで、調合用アイテムを2つ組み合わせて様々な効果を発揮させられる。非常に汎用性の高いアビリティで、攻撃から回復、サポート、調合限定の効果など、様々な局面に対応できる。
調合限定の効果には、属性攻撃を無効化するバリアを張ったり(笑)、対象の種族を無理やり変えたり(笑)、耐性無視でバーサク状態にしたり(爆笑)する反則じみたものが多い。
極めつけが、Lv1の状態からでも、すぐにLv99のレベル補正を得られてしまう、ドラゴンパワー及びサムソンパワー。また、ドレインキッスもなかなかの反則技で、ドラゴンパワーによりLv補正を高め、超倍率のドレインキッスで瞬殺するコンビネーションもあり。
調合は、任意のアイテムを2つ組み合わせる必要があるので、毛嫌いしてしまうプレーヤーも多い。しかし、FF5の調合は順不同かつ、調合用アイテムもそれほど多くはないので、よく使うものはすぐに覚えられるだろう。
まずは、ドラゴンパワーとモンクの素手を組み合わせて、ゲームを台無しにしてみよう。
のむ(45ABP)
専用アイテムを利用してドーピングをするアビリティ。道具の中には、薬師しか使えないものがあり、それが「スピードドリンク/巨人の薬/英雄の薬/プロテスドリンク/力の薬」。
スピードドリンクはヘイスト、プロテスドリンクはプロテスの効果がある。巨人の薬は、戦闘中に限り、最大HPを2倍にする効果がある。英雄の薬は、レベルを10高める効果があり、Lv補正も同時に高まる。
そして、力の薬だが、攻略本にもそう書いてあるし、名前から力の上昇効果を予想するだろう。しかし、実際に飲んでみると、「たたかう」や乱れ撃ちのダメージは高まらない。
色々試してみたが、結局、効果を知る事はできず、攻略サイトを閲覧したところ、ゴブリンパンチの効果を高められるようだ(笑)
この仕様は色々と謎だが、バグなのだろうか?ゴブリンパンチは、本来1ダメージであるはずのエクスカリパーで強力なダメージを与えられたりする、やや特殊な攻撃なので、たまたまゴブリンパンチのみ効果があらわれたのかもしれない。
どう考えても、ゴブリンパンチだけのために力の薬などというアイテムを作るとは思えず、ゴブリンパンチの挙動上、内部上は力が高まっているような気もする。
ちなみに、アビリティの有用性だが、完全に調合と覚える順番が逆。巨人の薬も、ヘイストも、プロテスも、Lv上昇効果も全て調合で発生させられる。
調合なら、巨人の薬からドラゴンブレスやホーリーブレスといったコンビに繋げる事も可能。「のむ」をセットするなら、調合をセットした方がよいだろう。
ちゆ(135ABP)
エスナや万能薬のような効果を全体に掛けられるので、優秀なアビリティではある。しかし、FF5において、全体の状態異常攻撃に悩まされる事が少ないので、過剰な気もする。
「ちゆ」のステータス回復効果は、小人/混乱/麻痺/毒/蛙/老化/暗闇に効果があった。逆に、狂戦士/スリップ/石化/死の宣告/ストップ/ゾンビは回復できなかった。
使いどころとしては、第三世界攻略の際に、孤島の神殿に出現するイグゼクレーターが使ってくるレベル2オールドや次元の狭間(城)のボス「ハリカルナッソス」のクルルルル!の回復に良いかもしれない。
そせい(405ABP)
MP消費なしで、全体掛けのレイズを使えるようなイメージのアビリティ。フェニックスと同様、戦闘不能の味方を回復した際にMPも一緒に全回復する。ちなみに、HP回復はレイズ程度。
なぜ、全体掛けにしたのかが疑問で、フェニックスの意義を完全に奪い去ってしまっている。凄まじい性能を誇るアビリティだが、FF5の戦闘の難易度的に、「そせい」クラスの効果が必要かは微妙なところ。
青魔法の融合や自爆と上手く組み合わせれば、よりスムーズにMP回復をできそうだ。
薬師と相性の良い他ジョブのアビリティ
ものまね
調合は薬師の固有アビリティではないため、厳密には違うが、「ものまね」によって、アイテム消費なしで、調合を連発できる。
どちらかといえば、習得ABPの関係上、「ものまねし」に調合をセットする組み合わせが有効だが、「ものまね」を習得していれば、薬師でも可能。
白魔法Lv6
魔法系ジョブ以外で珍しく杖の装備が可能な薬師。そのため、賢者の杖を装備して、ホーリーの属性強化が可能。
白魔導士の魔力を継承するので、召喚士や黒魔導士には劣るが、それでも十分な威力でホーリーを放てるだろう。また、黒のローブやサークレットの装備が可能なので、魔力の底上げもしやすい。
ホーリーは元々、燃費が良いので、あまり気にする必要はないが、「薬の知識」のジョブ特性のおかげで、エーテルによる回復もしやすいだろう。
青魔法
薬師の「のむ」や調合は、青魔法と親和性が高い。巨人の薬でHPを底上げした「????」は、なかなか強力だし、融合や自爆と蘇生を組み合わせる事も考えられる。
究極の反則技と言われるレベル255デスは、青魔法のレベル5デスがあってこその技だ。
薬師のおすすめ装備
天使の白衣
薬師の専用装備で、中盤において、かなり優秀な防御力を持つ体装備。バル城の宝箱から入手する事ができ、その時点では防御力がかなり高く、状態異常の回避率も高い。
毒のステータス異常やバイオなどの毒属性を無効化する特殊効果があり、体力+5の補正も入る。「天使の白衣」を目当てに、あえて薬師にジョブチェンジさせるほどではないが、薬師の戦力アップは確実だ。