新紀幻想スペクトラルソウルズ 評価レビューや思い出 【六番目の異界の魂】

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【まずはシリーズのおさらい】わたしのIFシリーズ初参戦

IFは、アイディアファクトリーというメーカーの略称で、代表作にスペクトラルシリーズ、ジェネレーションオブカオスシリーズなんかがありますが、このソウルズもスペクトラルシリーズのひとつです。

クソゲーやら良ゲーやら、なかなか香ばしい評価の当シリーズですが、わたしは初期スペクトラルシリーズの世界観を楽しむなら、ソウルズが一番取っつきやすいかと思っています。

わたしは、ソウルズからフォース、フォース2、愛しき邪悪、メイマイ騎士団あたりをサクッとプレイしてみましたが、ソウルズのプレイによる予備知識がかなり入った状態だったので、フォース、フォース2は世界観の奥深さなんかもあって、個人的には好きな部類でしたね。

キャラと世界観が魅力

まず、最初に言っておきますが、このシリーズは圧倒的なキャラゲーの要素を含んでいます。そのため、シリーズ中のキャラを好きになれない場合は、システム的に難点も多いシリーズなので、クソゲーに成り下がる要素は多分に含んでいるかと思われます。

しかし、中二病のあなたは安心してください(笑)。異界の魂、闘神、魔王の娘、勇者の孫などなど、中二病心をくすぐる要素がたくさんありますので、きっとグラッとくるはずです。

キャラのバックグラウンドとネバーランド史に基づいた作中の世界観が秀逸な作品で、これをある程度理解した人と、そうでない人の場合は、ゲームの評価が全く違ってくるかと思います。

ソウルズを中心に考えてみると、フォースをはじめとした初期のシリーズは、前時代にあたり、主人公である六道明の物語のきっかけを作ったリトルスノーを筆頭に神話級、偉人級の人物がうじゃうじゃ登場します。

歴史の教科書で知った偉人に出会うようなもん

神話級とは言いましたが、ネバーランドに流れる時間が現実と同じ1年12ヶ月で進んで行くと仮定しても、千年、万年といった気の遠くなるような時間軸の設定ではありません。

中心になってくるのは、ほんの50~100年くらいの歴史で、人間以外の種族も多数存在するので寿命が長い奴らもいますし、神々の化身のような奴らもいるので、大きな括りで考えれば、ごく短い時間に色々な出来事が凝縮された文化的特異点のような時代が舞台です。

そのため、10年、20年遡れば、魔王や勇者がザラという感じで、「アキラや途中で仲間になるミュウ御一行」(ニューカマー)が前時代の偉人や強者たちと肩を並べて戦うこともあり、それは私達が歴史の教科書に載っている偉人と行動を共にするようなものなのです。

ソウルズから過去作品へ遡るのも面白い

こんな時代背景のため、わたしと同じようにソウルズをプレイして、史実の確認というような意味合いでフォース、フォース2あたりをプレイすると、よりネバーランドの魅力を理解できるかもしれません。

タワーやフォースから初めて、順々に作品をプレイした場合は、単純に歴史の変化を過去から現代へと見てきたにすぎませんが、ソウルズからフォースに遡った場合は違います。

ある種のタイムトラベル的要素を含むことになりますし、ソウルズでは存在がほのめかされながらも、明らかにならなかったりする過去の登場キャラもいるのです。

「こいつの父ちゃんはこんな奴だったんだな」「エロ爺さんにも若い頃があったんだな」的な伏線改修をしながらのプレイも楽しいものではないでしょうか。

ちなみに私は、ソウルズ基点で、シリーズをプレイしてほんと良かったと思っています。フォースから始めた場合は、間違いなくクソゲー扱いしていたでしょう。

また、この場合はPS2グラフィックからPS1グラフィックへ移行していくことになりますし、初期シリーズは陰鬱な雰囲気でキャラが描かれている感じで、時代もまさに戦乱の世という感じなので、いかにも群雄割拠な大昔の歴史っぽい感覚を味わうことができるんですよね~

世界観は幻想水滸伝並

最後にスペクトラルシリーズの世界観の評価をしておきますが、良い比較対象として幻想水滸伝があります。

こちらの作品も非常に世界観が奥深く、これがシリーズの持ち味ともなっているわけですが、スペクトラルシリーズは幻想水滸伝と比べても遜色がなく、個人的には幻水シリーズの次に世界観が好きなシリーズとして思い出に残っています。

ただ、それゆえに伏線をまき散らすだけ、ばらまき散らして、それを回収せず放置という、このタイプの作品にありがちな状況に陥っているわけですが…

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スペクトラルソウルズとの出会い

さて、シリーズにちょっと触れたんで、ようやく本題に入ろうと思います。

少年ジャンプがきっかけ(ギガンティックドライブ)

わたしの幼稚園からの愛読書で、バイブルといっても過言ではない、少年ジャンプがゲームプレイのきっかけになったのですが、確か裏表紙に掲載されていたゲームの必殺技シーンを見たのがきっかけです。

それがアキラ(異界の魂)とミュウ(勇者の孫)の合体技であるギガンティックドライブのシーンだったのですが、これを見た瞬間から「コレ面白そうだな」とキャラゲー好きの私のアンテナが受信してしまったというわけなのですよ。

たしか、レンウォルトのデーモン召喚も一緒に載っていたような?(不可抗力ではあるもののアキラを呼び出した直接的な要因)

割とリアルタイムプレイ

発売してすぐではないものの、裏表紙に広告が載っている時期なので、割とリアルタイムでプレイしたのではないか?と思います。しかし、リアルタイムプレイにもかかわらず、スペクトラルソウルズを知っている友達はひとりもいませんでした。

それどころかIF、スペクトラルシリーズすら知っている人は皆無で、何を隠そうこのシリーズ、超マイナーなんです。

シリーズをプレイしてると、たくさん作品が出されているから、「割と有名なんだ」と勘違いしてしまうのですが、リアル社会ではほとんどの人が知りません(笑)

みんなが知らないゲームをひそひそプレイするのは快感

ただ、意外にこのマイナーさが持ち味にもなっていて、みんなが有名ゲームをプレイしている間に、自分は誰も知らない作品をプレイしている、という感覚は嫌いじゃありません。

リアル年表では就職が決まって、肩の荷が下りたあたりだと思うので、それも楽しめた理由に入っているかもしれませんね。

多分、みんなが自動車学校での運転に必死になっている時期にハマっていたんじゃないかと思います。なんか、就職決まると完全に気の抜けた感じになって、今までほぼ皆勤だったのに、面倒になって学校休みまくってました。

時系列で確認してみると、ドラクエ5のPS2リメイクが卒業時期とピッタリかぶって、入社後にやりまくってた記憶があるので、それまではずっとソウルズをやっていたんだね。このゲーム、やり込み要素がかなり多いんです。

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シリーズ中でも取っつきやすいシステム【ソウルズのシステム】

スペクトラルフォースは、施政パートがコーエーの三国志シリーズ、対戦パートが幻想水滸伝1の戦争ゲームのような感じで、派生型の三すくみ的要素と必殺技の撃ちどころ、さらに強い武将さえ知っていれば簡単に進んでいきます。

施政パートも、初期シリーズは政治とは名ばかりの武将引き抜きと在野に下った武将探索、後は国盗りと単純なものなので、システム面の底は浅いです。

加えて、イベントもネバーランド相関図に基づいたちょっとした会話や一枚絵が入る程度のものなので、正直シリーズを知らなければ感情移入も難しいでしょう。

ソウルズは王道シミュレーションRPG

フォースもシミュレーションRPGと言えばそうなのですが、不親切なシミュレーションRPGで、説明書なしのプレイなどでは意味がわからなくてかなり焦ります。

しかし、ソウルズの場合はファイアーエムブレムのようなタイプの王道シミュレーションRPGなので、その分かなり取っつきやすいです。

また、冒頭にソウルズはキャラゲーと申しましたが、このジャンルはキャラゲーにもピッタリだといえて、未プレイではありますがサモンナイトなどがその代表例だといえるでしょう。

味方フェイズと敵フェイズに明確な仕切りはない

シミュレーションRPGながらFFのアクティブタイムバトルのようなターン制(厳密には違いますが)を導入していて、特に近いのがFF10です。

キャラの素早さに応じて次の行動までの時間が決まり、極端な話、敵味方鈍足の中に、ひとりだけ瞬足がいる場合は、何度も行動できるといった具合です。

そう、アララトスの遺跡ダンジョンでハイパーブーツを手に入れた一人高レベルのトッシュのような感じですね。(ほとんどの人がわからない例え)【アーク1】

そのため素早さが非常に重要になってきて、レベルアップ時の能力アップはポイント振り分け制が導入されておりますので、どうしても素早さへの振り分けが多くなってしまいます。

さらに、行動に深く関係するAPという概念もあって、APが多くなればなるほど1ターンでの行動選択肢が増えます。

そして、素早さはAPの回復速度でもあります。バトルで各行動をするたびにAPが消費され、残APにかかわらずターン終了が可能なので、次の行動ターンまでの時間をある程度はプレーヤーの意図で調整でき、これに慣れてくるとよりバトルパートが楽しくなってきます。

不思議のダンジョンの利点も貪欲に取り入れる

このゲームは武器や防具の購入という概念はなく、ドロップもしくはイベント入手、さらには合成、錬金が主体です。

それぞれの武器、防具には不思議のダンジョンシリーズと同じように上限強化値が設定されており、どんどん武器を強くする楽しみもありますし、武器と防具には最大で4スロット、特殊効果を付加できますので、合成の壺にみられたような合成の醍醐味も味わうこともできるのです。

また、本シリーズオリジナル要素の「といし合成」なるシステムもあって、確かシリーズ初作のスペクトラルタワーに登場した「といし」が転じて、お馴染みにまでなったはずです。

といし合成は次項で紹介するとして、このような他シリーズの良いところを貪欲に吸収するという意欲を見せますが、ソウルズの前作にあたる「学園都市ヴァラノワール」ではそれが見事に裏目に出ました。

あろうことか不思議のダンジョンシリーズの「ダンジョンパート」と「再チャレンジ時はLv初期化」まで取り入れて、吸収のし過ぎで自滅したヤコン状態になってしまいました。

ちなみに、本作の仲間のほとんどがヴァラノワールの勇者育成学部の出身で、ほとんど前作にも登場していたのです。それだけに、魅力的なキャラも多いので、システムに完全に食われた非常にもったいない作品となっています。

ほんと、この作品は登場人物、舞台設定をそのままにソウルズのシステムで出していれば、間違いなくやっていたのに残念です。ちなみに、タワーは史上最大のマゾゲーなどという評価を受けたりもしますが、それに追随するのがこのヴァラノワールとなります。

といし合成

といし合成というシステムは、武器や防具を全く別の武器防具に変化させる、どちらかといえば合成というよりは錬金といった方がしっくりするものです。

といし系のアイテムは、基本的に武器や防具を磨く(強化値のプラス)をするものですが、といし主体(どっちが先かは曖昧)で武器or防具を合成してやれば、武器ならランダムで武器変化、防具ならランダムで防具変化といった具合に変化します。

このシステムが凶悪で、錬金所解放後(かなり序盤)にといし合成を行えば、粘り次第ではいきなり最強クラス(クリア前までの)の武器防具が手に入ったりするのです。代表格として「マテリアルソード」「天守聖」などなど

こんな「といし合成」ですが、プレイするならこの原理は把握しておいた方が良いです。このゲームは味方のレベルに応じて敵のレベルがアップするFFタクティクスタイプでもあるので、強い武具なしに無駄にレベルを上げると、かなり厳しい戦いが待っています。

そのため、といし合成によって適度な武具を手に入れることが難易度調整に役立つのです。ヌルゲー希望なら最初から最強クラス、適度な難易度なら進行に応じた武具といった具合です。

ただ、武具それぞれに強化値が設定され、それが味方分必要になるので、いくらフリーバトルし放題とはいえ、最初から最強クラスを狙うのがおすすめ。

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スペクトラルソウルズの魅力【キャラ編】

ソウルズの魅力はなんといっても魅力的なキャラの数々ですが、プレイして気になったキャラにちょっとした補足をつけて紹介してみます。

六道明(異界の魂)

異界の魂というのは「チキュウ(その他の星が該当するかは不明)」からネバーランドへ召喚された人のことを差しますが、今作の主人公アキラがまさにその異界の魂です。

ネバーランドには悪しき習慣があって、そのきっかけとなっているのが、アキラと同じ異界の魂である「リトルスノー」です。

ネットの設定資料に書いてあったチキュウ名「斎藤小雪」を知って親近感がわいた好きなキャラなんですが、異界の魂はネバーランドへの召喚の過程において絶大な力を身につける可能性があって、その成功例がリトルスノーとなります。

しかし、アキラを召喚したレンウォルトちゃん(これも今作の仲間)が未熟なため、不完全な状態で召喚されてしまったのです。

これが悪しき習慣の正体で、リトルスノー降臨で栄えたルネージュ公国などが、その再来を目論んで召喚し、失敗のたびに異界の魂を抹殺。

運よく逃れた場合も刺客を差し向けて抹殺という感じで、アキラは運よく逃れた方だったのですが、もちろん刺客が送られ絶体絶命状態。こんな状態で本作はスタートします。

このアキラというキャラはかなり好きなキャラで、私って主人公を好きになることは珍しいんです。ソウルズのレビューの前にFF8のレビューをしましたが、その作品の主人公スコールが大好きなのですが、このアキラはスコールにそっくりなんです。

ひねくれ青年、やや硬派っぽいイケメン、さらに物語を通じて成長するのも同じです。

ちなみに、異界の魂としてのレベルは、本作の敵の親玉であり同じく異界の魂であるクリングゾール以下の失敗作です。クリングゾールは失敗作であってもイビルアイという特殊能力を持っていますが、アキラは部活の剣道が召喚時にちょっとパワーアップしたレベルです。

また、リトルスノーはフォース1で暴れまわる超強キャラのひとりで、ソウルズからフォースをやれば、そんな歴史上の偉人であるスノーと共にルネージュ公国のひとつの全盛期を垣間見れるというわけなんです。

ミュウ

前作ヴァラノワールからの参戦で、前作の舞台となったエリートたちの集い特別進学科でもトップクラスの成績を収める。本作にも登場するリュート・クリスタルとはライバル関係で、実は勇者シフォンの孫という隠された生い立ちを持つ。

ミュウの保護者である爺ちゃんとの会話で、シフォン関連の話題が出てきますが、プレーヤーがシフォンを知っている前提で話が進んでいくので、おそらくこの作品からのプレーヤーはなんのこっちゃという感じかと思います。

このシフォンもフォースに登場する前時代の偉人で、大魔王ジャネスを討ち取ったという実績があるのです。シフォンは「歴史上の偉人はその時代の人たちからすればただの人」、を地で行く感じの人物で、勇者とはいっても名ばかりの部分が大きいです。

3勇者なんて、もてはやされていますが、天魔剣(ひらたくいうとグランドリオン)という武器の力によるものが大きく、その名声と自分の実力との矛盾に葛藤しています。

どうやらソウルズの後の作品では、傀儡政治の傀儡としていいように使われたあげく殺されてしまうようですね。

そんな、なんちゃって勇者の孫であるミュウですが、アキラとのギガンティックドライブで私を虜にしたり、ヴァラノワールでも優秀な生徒だったりで、今作ではかなり強いです。

勇者の片鱗ともいえる潜在というレベルアップ時の能力ブーストがあったり、ホルンとの合体技でクリア後の異界もなんなく進めたり、天魔剣の力を差し引いても強い、そしてキャラがめっちゃ良い。

ラーデゥイ

本作では隠れキャラで、上で紹介したミュウの爺ちゃんです。ミュウの家系とは色々と関係があって、シフォンよりさらに前の勇者で、当時は大戦で多大なる功績を残した5人に贈られた、五勇者のひとりでした。

この人を仲間にすると手に入る称号名は「生き字引」ですが、まさにその字のとおりのお人です。若かりし頃はかなり血気盛んな性格で、フォースではエースアタッカー格のワンランク下というくらいの活躍度でした。

元嫁のザップロイの方が使えたような?娘もちゃんといて、ソフランという可愛らしいキャラです。こんな感じで、ソウルズからフォースで、ラーデゥイの全盛期を確認するのもよいのでは?

ミュウの爺ちゃんになった経緯ですが、シフォンの子供からミュウと天魔剣を託されたのがきっかけのようです。私が確認した限りではこのシフォンの子供についての詳細情報は見つかりませんでした。

また、シフォンとは師弟関係で、それがきっかけで3勇者の残り2人、ランジェとクリスとも出会います。こいつらもフォースに出てきますが、グラフィックを見る限り、とても勇者には見えません(笑)

ヒロ

実力、人気共にシリーズのエースで、私がソウルズからフォースをやったのは彼女の活躍が見たかったからでもあります。ネバーランドの代名詞ともいえる存在で、大魔王ジャネスの娘、母はマリア、人間と魔族の混血という単なる王道ちゃんです。

ソウルズでも、あまり関係はないはずですが、ちゃっかり仲間(最後の隠しキャラ)になって、実はリューンエルバにパーティーに誘ってもらって嬉しかったようです。

片方の手がぬーべーの鬼の手のような感じになって、地獄の業火を操る強力な攻撃が特徴。ただ、ヒロ対策かと思われるのですが、クリア後のお楽しみ要素では、ヒロの専売特許である炎系の攻撃を無効化する敵が多くて、活躍できる機会が限られたのが残念。

リューンエルバと共にクリア前に最強専用装備が手に入る数少ないキャラで、ちなみに武器名はGOH(ゲートオブヘブン)といって、この世界では三国志における呂布の方天画戟くらい有名です。

この作品で使われている年は魔導世紀と呼ばれる数字が基準になっていますが、その元年が父ジャネスが降臨した年で、このことからもネバーランド史の中心人物であることがわかります。

さらに、ジャドウという兄(両親が同じではない)がいて、フォースで最強キャラの一翼を担ったキャラです。ちなみに、ジャドウはリトルスノーの彼氏。

スカーフェイス

実は寂しがり屋(笑)で、異界の魂であるアキラに序盤からちょっかい(抹殺願望?)をかけてくる謎の剣士として登場。こいつも血統的には物凄い血筋で、あの闘神ウェイブの息子です。

スカーフェイスは、駄目親父の代表としてウェイブをみているようですが、駄目親父の度合いを超えているのが闘神で、スペクトラルタワーを唯一完全制覇し、そのことがきっかけで大災害を巻き起こし、大陸の自然の25%を消失させたとあります。

戦いでは「最後の輝きを見せろ」と狂人的な発言を連呼する怖い人でもあって、フォース2ではもちろん最強格。そんな色々な意味で凄い父ちゃんを持つスカーフェイスですが、完全にウェイブの名前に負けてしまっています。

とにかく加入が遅いし隠しキャラ扱いなので、大体の人は主力メンバーが決まっていて、こんな寂しがり屋を育てるなら、シエルとかイグレーヌを育てたいので、結局使わない。

偉大なる闘神とキャラゲーにおける男キャラの宿命には勝てなかった。ちなみに、本作ではありませんが、後の作品でミュウと一緒になって、子供も授かるようです。

フレデリカ

前作、ヴァラノワールからの登場で「神の手をもつ乙女」なんて呼ばれています。一応、隠しキャラ扱いで親友キュオの説得で仲間になりますが、ブレードランナーとしての実力は二つ名の割に親友以下。

ソウルズではかなり目立たないキャラのひとりですが、出身地がプリエスタというエルフの国がある地域です。フレデリカの風貌はフォース1や2などで八面六臂の活躍を見せた、同じくウッドエルフ(種族)と思われる女王アゼレアを彷彿とさせます。

この人は、伝家の宝刀グリーンノアでフォースシリーズの初期に凄まじい活躍を見せた御方で、どう考えてもルドーラ程度に取り込まれるような人物ではない(笑)。

森の聖女と呼ばれ、その魔力は膨大で、エルフの中でも屈指の実力者。間違いなく、ウェイブ、ヒロ、ジャドウ、大蛇丸といった最高峰の一角なのに、それなのにフレデリカときたら…

イグレーヌ

ミュウたちと同じ特別進学科の卒業生ですが、ヴァラノワール勢では数少ない本作初登場キャラで、ルキと共にミュウたちに先駆けて出会う。とっても特徴的な声優さんが担当しているが、そもそもボイス付のイベントが少なすぎるソウルズなので、あまり印象には残らない。

ただ、高飛車+幼稚が混同した常に態度が高圧的な可愛らしい風貌の少女という、主人公格の周囲を固めるキャラによく見受けられるタイプの鉄板キャラでもあって、極めつけが天才ガンナーという設定。

本作ではあまり詳細について語られることはありませんが、次作にあたるソウルズ2では「双蛇姫(そうじゃき)」の異名を持つ天才ガンナーとして活躍してくれるようです。

ちなみに、2の勢力図ではネバーランド皇国軍に属しているようですね。出身地はエイクスで、フォース初期作品ではドウム勢力下の地域です。

ネバーランドでは銃がかなり珍しい武器ということで、もしかすると同じく銃をはじめとした兵器を扱う、ガイザンやトゥエンティーとも関係があるのかもしれません?

ソウルズをキャラゲーという観点から考えるのであれば、イグレーヌは間違いなくトップクラスに好きなキャラ。

リューンエルバ

ヴァラノワールでミュウたちの教官をしていたエロいお姉さん(この格好は教育的に有りなのか?)で、ネバーランドの伝説のひとつであるヒロ加入のきっかけにもなった。

そんな本人も隠しキャラで、ヒロとは違い、必殺技に属性が乗らない典型的な物理特化キャラなので、単体戦力としての総合力は1番との噂も?

最強の教官としてミュウたちを牽引してきたが、かつては自身も学園の生徒で、飛び級で卒業した輝かしい実績を持つ。

その実力はハイランダークラスを凌ぐともいわれ、ハイランダークラスというのは、シンバ帝国のソードマスターで構成された魔剣を扱う特殊部隊(ある意味、幻水のほえ猛る声の組合に通じるのか?勝手な想像)の中でも優れた存在に与えられる称号のようなものです。

ハイランダークラスといえば、知っている限りで、ソウルズ2のアンクロワイヤーくらいしかいないので、いかにリューンエルバが剣士の中で突出しているかがうかがえる。

本作主人公であるアキラもSOC(ソードオブカオス)という魔剣を扱う(武器として使えるのはクリア後)ので、ある意味ではソードマスターくらいの実力はあるのでは?また、リューンエルバは神の生まれ変わりという設定のようです。

エンオウ

ヴァラノワールからの登場で、このキャラ自体は隠しキャラなこともありほとんど目立ちませんが、父ちゃんが凄い人です。フォースシリーズで別の意味の活躍を魅せたレジェンド「イヌオウ」さんの息子で、当然本人は父親を嫌ってます(笑)。

父親であるイヌオウはネバーランド界のハッタリの王で、ワンピースのウソップ程度のハッタリでは、まるで歯が立ちませんし、有名どころで表すならドラゴンボールのミスターサタン的キャラというのがピッタリでしょう。

そのハッタリで、一時は一国の王にまで上り詰めた実力者(?)で、実はシフォンをはじめ、様々な有名人との面識も。私は、ソウルズ→フォースシリーズとプレイして、エンオウの父親の雄姿を期待していたのですが、そのギャップに思わず笑ってしまいました。

ただ、ほとんどの人がそうかと思いますが、イヌオウは憎めないキャラ№1です。エンオウの最終奥義はS・Eですが、どうせならシャイニングイリュージョンを完成させてほしかった…

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スペクトラルソウルズの総評

横道にそれながらも散々語ってきたわけですが、お察しのとおり、このゲームはかなり楽しめました。特に大きかったのが、キャラゲー要素とやり込み要素で、万全の状態でクリア後をむかえるため、強くてニューゲームを10回以上はやったと思います。

この後、深刻な新発売ゲーム離れに見舞われるので、スペクトラルソウルズ、次にやったドラゴンクエスト5(PS2リメイク)は、ひっきりなしに新作をやっていた時代の名残ともいえる作品で、少し切なくなったりすることも・・・

ストーリーが良いというよりかは、世界観が良いという感じの作品なのですが、その世界観を理解するためには受動的ではダメで、割と能動的にならなければいけない部分も多く、ゲームのためなら予習も辞さないような、ディープなゲーマーよりの作品ともいえるでしょう。あと、各キャラクターの画集なんかも見せてもらいましたが、絵はかなり好きな部類ですね。

フォースやソウルズなど全てをひっくるめて、IFシリーズなんて言ったりもしますが、あくまでも1つの作品として楽しむなら、スペクトラルソウルズはかなり取っつきやすいかと思います。まぁ、ハロプロヲタ的に言えば、メロン記念日を知るなら「赤いフリージア」から的な奴ですのよ(わかんねぇ~~~爆笑)

シーマ・ツヴァイ「人は私をこう呼ぶ…評価する者…と」