ランサーズ プロジェクトの進め方と選び方【ライター編】

ランサーズのタスク作業にも慣れて、もう一歩踏み出したい。そんな方にはプロジェクトが最適です。ランサーズを使ってプロジェクトの依頼に応募する時の流れを説明しています。

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プロジェクトの進め方

提案

直接依頼でなければ多くのランサーが提案するところから始めることになります。提案時の文章なのですが、私は、ほとんどこだわっていません「○○に興味があるので取り組ませてください」。この程度の文章で、これまで問題なく活動できています。

最近は、トライアルや執筆URL、テキスト資料の提出が当たり前になっているので、断言はできませんが以前に比べると、提案文章で選ぶクライアントも減っているのではないでしょうか。

まぁ、提案に良い言葉を並べるのは簡単なので当然ですよね。仮に、提案文章で多少当選確率が左右されるのであっても、活動期間が長くなればなるほど、実力に即した確率に収束されていくかと思われます。

当選~エスクロー

提案が当選して、依頼内容に問題がないようであれば、ランサー側が依頼の承認を行います。ここからエスクロー(仮押さえ)されるわけですが、基本的にはエスクローされるまでは、仕事を始めないようにした方がよいです。

中には、納期間近になって、ようやくエスクローするクライアントもいるので、すぐにエスクローされないようなら、メッセージで催促すべきです。

当選して承認作業をする際に注意したいことがあります。ランサーズのシステムでは、クライアントがプロジェクトに添付したファイルは、ランサー側の承認までの期間しかダウンロードできないようになっています。知らずに承認して、再度クライアントに資料を添付させるのは心苦しいので、忘れずにダウンロードしておきましょう。

納品

あくまでもランサーズのシステムを使う場合ですが、納品には大きく分けて2つの方法があります。ひとつがメッセージに添付する方法です。

メッセージに添付する場合に注意したいのが、取り消しができない点です。運営に依頼すれば削除できるのかもしれませんが、私が普通に利用する限りでは、削除できるような機能は見当たりません。

そのため、違うファイルを添付してしまうと色々と面倒です。

もうひとつの方法が、プロジェクトの「ファイル管理」から添付する方法です。この場合は、誤ってファイル添付してしまっても、簡単に削除することができます。

また、おそらく、ファイル管理から添付した場合は、クライアントに何らかのかたちでのお知らせはないかと思われます。そのため、ファイルが添付した旨をメッセージで伝えるのが無難です。

ただし、そのファイルの納品で作業が完了する場合、そのまま完了報告でも良いです。完了報告の場合は、クライアントにお知らせが届きます。

完了報告

全ての作業が終了したらプロジェクトから完了報告をします。プロジェクトには、希望納期が設定されていますが、希望納期が過ぎると、完了報告ができなくなるというわけではありません。

クライアントの了承を得ているなら、希望納期を過ぎた後の納品であっても、ランサー側で操作する必要はありません。

報酬支払~評価

完了報告後にクライアントによるチェックがあり、問題がなければ報酬が支払われるでしょう。最後に評価をするわけですが、私はクライアントから頼まれない限り、評価はしないスタンスです。

というのも、ランサーズのシステムでは、一定期間後に双方が評価していない場合、それぞれ最高評価で自動評価されるからです。

また、クライアントによる不当な低評価があった場合、反論できる余地を残すことにも繋がります。すぐに評価をして、不当な低評価があった場合は、一方的に不利な評価を受けることになります。

これは低評価ラリーを勧めているわけではなく、正当な反論をするための余地を残しておけ、ということです。

また、星4や星3で評価するクライアントもいますが、これらに対して私は必ず星5で返しています。なぜなら、相手の評価にあわせて評価を返すと、第三者から見た印象値がよろしくなさそうだからです。

これは評価に対してのクライアントの意識の違いで、特に問題ない作業に星4をつける人もいれば、星5をつける人もいます。ただし、私の場合は、余程報酬が美味しい仕事でもない限り、通常評価が星4以下のクライアントは切っていきます。

長い活動の中には、クライアントに誤評価を付けられてしまうこともあるかもしれません。そうなった場合は、クライアントにお願いして、クライアントからランサーズに修正依頼を出してもらえば、簡単に修正してもらえます。ランサーズサポートの営業時間内なら、その日のうちに修正が完了するくらい早いです。

トライアルについて

報酬が1文字1円くらいのプロジェクトになってくると、かなりの割合でトライアルがあります。私の場合は、本来の文字単価で報酬を計算してくれるなら提案することもあります。

逆に、本来の文字単価の3/4や半額で計算されるような場合は、まず提案しません。また、トライアルをパスするために、執筆URLや過去の納品ファイルを用意しておくのもよいでしょう。

しかし、当然、納品したクライアントに許可を取る必要があるので、かなり面倒です。

そのため、自分のライティング能力をPRできるようなウェブページを作成しておくのがおすすめです。また、記名記事を利用する方法もあります。

私は、単価度外視で数記事程度そこそこの品質の記名記事を提供して、見本に使ってました。本当は、このサイトを見本に使う方法もあるんですが、あまりにもランサー視点が強い記事なので、泣く泣く断念しました(笑)。

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プロジェクト選び

昨今のランサーズを見ていると、プロジェクト選びはかなり難しくなっています。ここでは私のプロジェクト選びのポイントを解説していきます。

単価と時給

「1円ライター」なんて造語が生まれることからも、多くのランサーがプロジェクト選びで単価を重視していることがわかります。

しかし、本当に重要なのは時給です。1文字1円でも時給500円にしかならないこともありますし、1文字0.5円で時給3000円を超えることもあります。

ここでは、プロジェクトの時給を高めるためのポイントを中心に解説していきます。ちなみに、私はそのプロジェクトで時給2000円~3000円を出せるか?を目安にしています。

クラウドソーシングで活動しているライターの中には、「単価や時給で仕事を選んではならない」という方もいらっしゃるのですが、私からいわせれば言語道断です。

このような詭弁を吐くライターがいたら、その背後関係に注目してみましょう。ほとんどの方が、クラウドソーシング側、クライアント側にとって客寄せパンダ的な存在であることが多いです。

この方たちの報酬は、ライティング能力よりも、付加価値の部分の割合が大きいので、そもそも単価や時給で仕事選びをしないのは当たり前なんです。

もしくは、この客寄せパンダ系ライターの言葉にまんまと乗せられてしまった信奉者が大半なので、一般的なライターは例外なく、時給を突き詰めるべきです。

ランサーズ手数料

ランサーズ手数料は基本的にクライアントの費用に上乗せする意識が重要です。手数料含む金額を文字単価として計算するクライアントもいますが、特に注意書きがないなら、文字単価+手数料を報酬として受け取れるような金額で提案すべきです。

ランサーズの運営陣は一部の客寄せパンダ以外のランサーのことを全く考えずに、クライアント贔屓なので、ランサーズで活動する際は、強気の姿勢を忘れないようにしましょう。

提案の結果、手数料を含む文字単価で仕事を依頼したい場合には、申し出てきますし、案外すんなりと提案が通ることも多いです。

記事構成

ある意味で一番重要です。ちなみに、一番楽な記事構成は文章だけの仕事です。ここから、改行方法、段落、文字装飾、キーワードなどが指定されていくほど、作業は面倒になってきます。

タイトルが決まっていて、文章を書くだけなら最高です。次いで、長文(2000文字~3000文字以上)かつタイトル+見出し内容が決まっている案件もかなり楽です。

画像指定

もちろん、指定なしが一番良いです。正直、1枚、2枚の画像指定でもかなりの手間になるので、個人的にはかなり印象が悪くなります。

最近は、アイキャッチだけでは飽き足らず、子供に絵本を見せるかの如く、見出しの上に無意味な画像を配置するのが主流なので、非常に迷惑ですよね。

情報検索までのカーソル移動が無駄に増え非効率というのもあります。ここはグーグル大明神に一念発起してもらい、無意味な画像を配置してるサイトの検索順位を下げてもらいたいくらいです。

連絡手段

ベストは、ランサーズのメッセージだけで完結する依頼です。仮に1文字1円以下で考えるなら、チャットワーク、グーグルスプレッド、スラック、Gmail等の指定がある時点で、ほとんど割に合いません。

覚えておきたいのが、これらのツールは全てクライアント側がライターや仕事を管理しやすくするためのものであって、ライター側からすれば、著しい手間にしかならないというものです。

特に、私の場合はチャットワークの指定があった時点で、ほぼ依頼を断っています。グーグルスプレッドも1シートに指示が集約されているなら問題ありませんが、指示がシートをまたぐような場合、確認だけでもかなりの労力を使います。

つまり、この手のクライアントはライターの都合を一切考えていない可能性が高く、今後も面倒な作業を押し付けられる傾向があります。

昇給あり・実力アップのワードには注意

プロジェクトを選んでいると、「昇給あり」、「実力アップ」なんて求人票のようなワードを見かけることがあります。

この言葉に釣られてしまう方もいるかもしれませんが、基本的に、これらのうたい文句には期待しない方がよいでしょう。希望単価があるなら、最初からその単価で依頼をくれるクライアントを探せばよいだけです。

必ずしも昇給しない、というわけではありませんが、これまでの経験上、昇給しても微増にとどまることが多かったです。

分割プロジェクトに取り組む際の注意

本来ライティング関連の仕事にはあまり関係ないのですが、クライアントによっては、工程を分割してプロジェクトを立てる場合があります。

これは、1月分、2月分といったように、1つのプロジェクトで分割して報酬が支払われる形式です。まとまった仕事を大量に受けられるというメリットもあるのですが、1度始まってしまうと、なかなか断りにくいというデメリットもあります。

そのため、この手のプロジェクトに取り組む場合は、かなり慎重に作業内容の事前確認をした方がよいです。1工程目が終わって予想以上に面倒な作業だったとわかると、かなりのストレスになり、他の仕事にも支障をきたす可能性があります。

プロジェクト発注数に注目

これは中級テクニックですが、プロジェクト発注数に注目して、楽に仕事に取り組む方法もあります。ターゲットにするのは、発注数が少ないクライアントで0に近ければ近いほど良いです。

しかし、発注数がゼロといっても、クラウドワークス等の他クラウドソーシングで活動していることもあり、この場合にはあまり期待できません。

この方法は、クライアントの単価意識の弱さを突く方法で、ランサーズが初めてのクラウドソーシングというような相手には効果てきめんです。

単価意識が弱いということは、相場より単価が高いこともあれば、単価が低いこともあるということなので、この点は注意する必要があります。

相場より単価が高いか低いかは、文章以外の作業内容、文字単価など上で紹介した項目を踏まえて判断します。こんな感じで相場より単価が高いプロジェクトをピンポイントで狙えば、時給2000円や3000円は軽く叩き出すことができます。

メディアの立ち上げに迎合する

まとまった収入を得たい場合におすすめのテクニックです。基本的に、成熟したメディアより、新規メディアの方が、圧倒的に仕事がやりやすいです。

ライティングのネタも豊富ですし、他人の作ったサイトの色に自分が合わせる必要がないからです。

仮に、新規メディアの専属ライターのような感じなら、そのサイトを自分の色で埋められるので、余程のことがない限り、そこそこの文章を提供し続ければ、割と長い期間依頼を貰えることが多いです。

2018年なら仮想通貨メディアがその典型です。2018年前半の私の活動は、仮想通貨メディアの新規立ち上げに入り込んで、初歩的な記事をあらかた書き上げた後に、他のメディアに移るというパターンが多かったです。

さらに、クライアント側の心理として、早く新規メディアを立ち上げて、軌道に乗せたいという気持ちがあるので、質より量で大量の依頼を発注してくれる場合も多いです。

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文字単価の空白地帯【あとがき】

2018年のランサーズ活動も半分を終えようとしています。今年は、年明けから比較的ハイペースでプロジェクトに提案してきました。主に1文字1円以下のプロジェクトをこなしてきましたが、現状のランサーズには文字単価の空白地帯があることがわかりました。

その空白地帯というのが、1文字0.5円~0.8円と1文字1円の間です。文字単価で確認すれば大した差ではないのですが、時給換算すると非常に大きな溝がある状態です。

この単価の空白地帯に思ったことが、ランサーズのクライアントの意識も、数年前とはずいぶん変わってきているのではないか?というものです。ランサー側にとってみれば、悪い意味で意識が変わっていて、なにかランサーズひいてはクラウドソーシングの衰退を予感させるようでした。

具体的に単価の空白地帯を説明すると、クライアントの意識の二極化が進んでいるのではないでしょうか。気になったのが1文字1円程度でプロジェクトを依頼するクライアントの意識です。

年頭所感としては、ランサーズのライタージャンルのプロジェクト案件の単価は、全体的に高いイメージでした。しかし、蓋を開けてみると、クライアントの無駄に高い意識に悩まされることが多く、1文字1円のプロジェクトに必要な手間が激増した感じです。

感覚的には、現状のランサーズにある1文字1円のプロジェクトは、1文字2円~3円程度が適正単価ではないでしょうか。

思案の末、プロジェクトのターゲットを変えることにして、本日まで1文字0.4円~0.8円のプロジェクトを狙ってきました。ここでもひとつの発見があり、1文字0.4円~0.8円のプロジェクトは、指定が少なく、文字単価の割に高時給が出ることです。

しかし、その反面、この単価帯のプロジェクトは激減しましたね。これは2016年のキュレーションメディア問題の余波ではないでしょうか。

コンプライアンスや検索エンジンのアルゴリズムの変化によって、それまで1文字0.5円前後で健康系案件を出していたクライアントが相当臆病になってます。

また、キュレーションメディアで盛んだった、恋愛ハウツーやメンタルハック、美容系の依頼にまで飛び火して、個人的にはこれが痛手でしたね。その代わりに台頭してきた仮想通貨関連のプロジェクトさまさまです。

現在のランサーズのプロジェクトの文字単価の基準は、1文字1円といってもいいくらい、この単価帯の案件が多くなっています。

そのため、1文字0.4円~0.8円のプロジェクト依頼を出すクライアントには、申し訳ない気持ちも多少あるのではないでしょうか。

その結果、単価を下げる変わりに、ある程度の作業は自分たちで対応する。こんな意識の違いが、クライアントの意識の二極化を生み、単価の空白地帯を発生させたのかもしれません。