ランサーズ【タスク・ライティング】攻略・実践と例題(文章の崩しスキル)

前項目でスピードライティングの概要について理解したかと思われますので、今回はそれに従って例文を交えながらの実践とします。

スピードライティングを実践する上で重要になってくるのが文章の崩しスキルで、最高の状態から合否(承認)のボーダーに向かって徐々に文章の質を落としていくテクニックです。

同時にランディングページから素早くネタを仕入れる方法も使っていきますので、参考にしてみてください。

>>http://www.stella-s.com/aojiru/lpyahoo/

lpというURLからもわかるかと思われますが、上記リンク先は典型的なランディングページとしての良い例で、ボリュームもそれなりなので今回はこちらのページを使って解説させてもらいます。

ちなみに、商品は青汁サプリメントで、サプリメントジャンルは基本的にランディングページが豊富なので、今後のためにも頭の片隅に入れておくとよいでしょう。

文章の崩しスキル【例文(800文字)】

丁寧な文(1文字0.4~0.5円を想定)

青汁はサプリメントの中でも種類が豊富になっています。それだけに、どの商品を選んでよいかわからない、これまでの商品に満足できなかった、などの悩みを抱えている人は多いはずです。そんな悩めるユーザーにおすすめできる青汁サプリメントが「ステラの贅沢青汁」です。(導入文:126文字)

現代人の課題でもある深刻な野菜不足をしっかりとサポートしてくれる商品で、その秘密はステラ漢方の3つのこだわりにあります。1つめは、500種類以上の素材から選び抜かれた3つの厳選素材です。パワーの源である濃い、苦い、強いにあえてこだわり、クロレラ、長命草、ケールが濃縮配合されています。もちろん、産地にも徹底したこだわりを持って、クロレラは培養に数年を要する福岡県産のブルガリス種を採用。長命草は沖縄与那国で丁寧に作られた無農薬品種を厳選し安全性にもこだわりました。極めつけが九州産の濃縮ケールで、苦味の強いものを厳選し、とにかく栄養価にこだわっています。(227文字)

これだけの厳選素材を使うので、青汁特有の味を心配される方もいるでしょう。しかし、粒に栄養価を凝縮しているので、特有の強い苦味を緩和してくれ、これが2つめのこだわりです。最後のこだわりは、安心感の追求で、賦形剤を使わずクロレラの粘りのみで固めています。当然、賦形剤入りのものよりも崩れやすくなりますが、これも安心してユーザーにお届けするためのステラの配慮なのです。(181文字)

販売実績は、2016年時点で47万袋を突破し、上で紹介したこだわりの他に、1日64円換算のリーズナブル感も好評の秘訣でしょう。また、商品に絶対的な自信があるからこその30日返金保証もありますし、初回に限り80%OFFのお得な購入特典も付いてきます。

深刻な野菜不足に直面している現代人を安心させたい一心で、完成したのが「ステラの贅沢青汁」です。まずは、毎日のようにホームページに寄せられる、ユーザーたちの声を確認してみてはいかがでしょうか。

解説

以上が1文字0.4円~0.5円を想定した場合の丁寧な文章です。1文字0.5円程度であれば、ほぼ間違いなく報酬を払ってもらえる質ですが、ランディングページに書かれている内容をバランスよく盛り込みました。

しかし、スピードライティングの観点からは全くのダメ記事で、1文字0.4円や0.5円程度の単価でランディングページ全域にわたるような内容を盛り込んでしまうと、効率は著しく落ちてしまいます。

ここから、どのように文章を崩していくのかを何パターンかにわけて紹介してみますので、参考にしてみてください。

導入文・引き伸ばし型

例文(導入文のみ)

みなさんの中に、このような悩みを抱えている人はいませんか。毎日なぜかイライラする、偏った食生活のため今後が不安、日頃のハードワークでそろそろ体にガタがきそう、朝にすっきりできない、などなどの悩みを抱えた方は、もしかすると現代人に見られる深刻な野菜不足に陥っている可能性があります。そんな方々におすすめできるのが青汁で、サプリメントタイプのものを選べば、青汁特有の嫌な苦みも気になりません。今回は、青汁サプリメントといっても、たくさんありすぎてどれを選んでよいかわからない人のためにおすすめの商品をご紹介いたします。

解説

丁寧な文の導入文章が100文字程度なのに対して、導入文引き伸ばし型では250文字程度まで、文字数を増やしました。

この導入文というのは、文字数稼ぎをする上で非常に重要なポイントで、スピードライティングの妙味であるとも言えるでしょう。

ランディングページを見本として使う場合には、この手のページには必ずあると言ってもよい「こんな人におすすめ」の部分を上手くリライトしてあげるとよいです。

加えて、導入文というのは、これまでのライティングスキルが活かしやすい部分でもあり、主観と経験値によって付け足し可能となります。

しかし、クライアントやチェッカーに狙い撃ちされやすい部分でもありますので、基本はクライアントの顔色をうかがいながら実践してみるとよいでしょう。

ちなみに、私の場合は800文字なら200~400文字くらいを目安に引き伸ばしていくことが多く、クライアントによっては400文字、つまり半分程度引き伸ばしても特に問題なく承認をしてくれることもあります。

スポットライティング・起承転結無視型

例文

こちらの商品がおすすめの理由は、とにかく材料にこだわっているという部分です。500種類以上の素材から厳選に厳選を重ねた末に選ばれた材料のみが選ばれていて、青汁の特徴でもある、濃くて苦いにこだわることによって、強い栄養価を持っているサプリメントを作り出すことに成功したのです。3つの厳選素材のうちの1つである、福岡県産のブルガリス種クロレラは、クロレラの中でも細胞壁が薄くなっていて、体内に入るとすぐに吸収されます。また、何年もかけて培養することによって、ビタミンやミネラル、アミノ酸、食物繊維など非常にバランスの良い栄養価となっているのです。続いて、2つめの材料である沖縄県与那国産の長命草は、沖縄県の伝統野菜の中でも圧倒的なポリフェノール含有量となっております。さらに、丹精込めて無農薬で栽培されておりますので、身体への害を第一に考えるような方でも安心して利用できるのではないでしょうか。こちらの商品はケールタイプの青汁サプリメントで、もちろんケールについても厳選しております。九州産の濃縮ケールを利用していて、野菜の王様に恥じない豊富な栄養素を含んでおり、特有の強い苦味こそ、その栄養価の証明なのです。このように、厳選に厳選を重ねた材料が、現代人の深刻な野菜不足をサポートしてくれます。

解説

これは特定の題材にスポットライトをあててライティングする方法で、今回は製品の特長について書いてみました。丁寧な文450文字程度に対して、550文字程度に増やしております。

これに導入文を100文字程度加えれば、ほぼ800文字を達成できる文章量になり、最後にお決まりの文句を100文字程度で、大体800文字に乗せられるでしょう。

場合によっては、導入文引き伸ばし型と組み合わせて使うこともでき、大丈夫かどうかはクライアント次第です。

このライティングをする場合に注意したいのが、あまり起承転結にこだわらないという点で、特定の題材で500~600文字を満たす場合は、残りの足りない文章を、無理やりねじ込んでやるイメージで書いていくので、まず起承転結のバランスはとれません。

また、ランディングページの場合は、このような書き方をするとページの上下へのカーソル移動が少なくなるので、そのような意味でもスピードライティング向きです。

冗長表現・多用型【諸刃の剣】

例文

青汁サプリメントを利用している人の中には、これまで使ってきた青汁サプリメントに満足できなかった、気に入らない、という方々もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな、これまでの青汁に満足していない人のためのサプリメントがあります。それが、ステラの贅沢青汁になっていて、これまでに47万袋以上も売り上げている、多くのユーザーから信頼を得た商品となっております。利用したユーザーの90%以上が実感率を得ているという魅力的な商品になっていて、ステラには毎日のようにユーザーからの喜びの声が届いているのです。1日に必要な野菜の目安は350gといわれておりますが、この量は小皿で5皿分の野菜を摂取しなければならない量になっており、忙しい方にとっては全く現実的ではありません。だからこそ青汁なのですが、栄養素が凝縮されたサプリメントタイプのものを選べば、少ない量で効率的な摂取が可能となっているのです。

冗長表現なし

これまでの青汁に満足できなかった人もいるはずです。そんな人におすすめなのがステラの贅沢青汁で、47万袋以上、実感率90%以上とユーザーに支持され、喜びの声も数多く上がっています。1日に必要な小皿5枚分の野菜を凝縮したサプリメントタイプで、これなら忙しい人も効率的な摂取が可能です。

解説

上の例が極端に冗長表現を多用した文とあまり使わなかった文です。同じような内容にもかかわらずに200文字が冗長表現で400文字程度に膨れ上がっており、上のような文章をさらっと量産できるような人は、スピードライティングに向いています。

ただし、タイトルの諸刃の剣にもあるように、クライアントによっては却下の連続になる場合もあるので十分に注意しましょう。

クライアント選定スキルと組み合わせでスピードアップ

上に連続却下される可能性もあると書きましたが、今回紹介している文章の崩しスキルを多用しているのにもかかわらずに、ほとんど却下を食らったことがありません。

年に1回あるかないかのレベルで、去年は確かひとつも却下もしくは、修正はなかったはずで、今年もまだありません。その理由を自分なりに考えてみたのですが、結論はクライアント選定スキルの有無でした。

私は、文章の崩しスキルをクライアントによって柔軟に使い分けるタイプのライターで、いかに乗っかれるクライアントを選定できるかが、スピードライティングスキルを活用できるかのポイントなのです。

ダメな例

ステラの贅沢青汁は野菜不足に悩む人のための商品です。イライラしたり、倦怠感があったりするのは野菜不足の可能性があります。この商品は実感率が90%です。人気の秘密は厳選された材料となります。ブルガリス種のクロレラは豊富な栄養素を含んでいます。ポリフェノールが沖縄伝統野菜の中で一番の長命草も入っています。濃縮ケールは、栄養価を高めるため、苦いものを選んでいます。青汁特有の苦みが嫌いな人でも大丈夫な、凝縮サプリメントタイプです。

解説

これはスピードライティングの観点では、かなり悪い例で、1行1行が非常に短いのが特徴です。

クライアントの資料に添付される例文集などに見受けられることも多いですが、1行が短いと、どうしても全体の行数が多くなり、その分だけ思考回数が増えるため、ひとつを仕上げるのに時間がかかってしまいます。

ワンポイント・テクニック

ローテーション

文章の起点探しにおすすめのテクニックで、以前ライティングした文章を参考に、それをリライトしていく方法です。

同じクライアントで、同じジャンルであっても、2~3ヶ月くらいを目安に、ローテーションをしていくと、ほとんど却下はされません。(これによる文章の被りでの却下経験一切なし)

機械校正について

サテライトサイト作成を本格的に行っている業者の場合は、校正ソフトを利用してチェックをしている場合があります。

当然、目視+機械校正の場合もありますが、クライアントがどのようなチェック体制を敷いているのかを知ることが、スピードライティングのヒントになることもあります。

言葉選びのセンス

スピードライティングでは言葉選びのセンスも効率に関係してきて、今回の例文なら、「サプリメント」「ポリフェノール」など、その単語自体が文字数稼ぎになるものを指し、これらの組み合わせはスピードライティングで役立ちます。

また、同じ意味の単語を複数使い分けることができると、文章のバリエーションが増え、スピードライティングをしても、却下を食らいにくくなります。

チェッカーに頼る

SEO業者は、ある程度の規模になってくると、ほとんどの場合、文章チェッカーを設けています。

これはある程度のミスは見越している考え方でもあって、全くミスのない完璧な文章を仕上げようとすれば、必然的に文章の作成スピードは遅くなってしまいます。そこで重要になってくるのが、クライアントの性質を見極めながらチェッカーに頼るという部分です。

句読点ごとに確認

この癖をつけるとスピードライティングがはかどります。私は、量重視のライティングをする時は、ほとんど文章チェックをせず、その代わり句読点ごとにミスがないかを確認しながら書いていきます。

文章量が多くなってくると、書き終わった記事をチェックする作業も膨大になり、どんどん効率が悪くなってくるでしょう。ちなみに、数万の文章を納品してきましたが、誤字脱字で修正依頼を受けたことは一度もありません。

しかし、完全にミスをしていないかといえば甚だ疑問で、おそらくそれなりの誤字脱字はしているでしょう。ただ、スピードライティングではそのことにあまり神経質になりすぎてはダメなのです。

おすすめジャンル

・美容 【◎脱毛、◎美容整形、◎エステ、◎サプリメント、◎AGA、◎薄毛、バストアップ】

・健康【◎サプリメント】

・恋愛【◎恋愛論、婚活、出会い系、体験談】

・法律【過払い、探偵】

・コンプレックス【ワキガ、◎精力剤、◎美容整形】

・ライフハック【全般的におすすめ】

・メンタルハック【全般的におすすめ】

・アダルト【チャットレディ、◎水商売】

効率の悪いジャンル

・健康【ツボ押し、運動解説】

・ファッション【着こなし、トレンド情報】

・旅行【スポット紹介、ランキング(○○選)】

・グルメ【スポット紹介、ランキング(○○選)、店舗紹介】

・医療【特に専門用語を多数使うもの】

・法律【特に専門用語・知識を多数使うもの】

・キュレーション【全般的に非効率】

・まとめ【全般的に非効率】

・比較【全般的に非効率】

終わりに

このようなものがスピードライティングの実践で、今回はかなり大袈裟に表現してみました。

ランサーズなどのクラウドソーシングでは、「こう書くと承認されやすい」といったようなマニュアルを紹介してくれることもありますが、大切なのはそれらのマニュアルとスピードライティングを結んで、クライアントの状態を確認しつつ、文章崩しを行っていくことです。

また、今回の解説は主にサテライトサイト用の量産記事を対象にしていて、単価の目安としては0.2~0.4円、0.5円程度の案件を想定しています。