ティアリングサーガのキャラ「クライス」の紹介と育成方針。通常攻略と対戦それぞれの運用方法。各マップの地形撃破数も考察。城内で「☆サリアの槍」を使える数少ないキャラ。このアドバンテージをどこまで活かせるか?
クライスの人物像
リュナンと共にウエルトに上陸したラゼリアの騎士。見習い騎士ながら、グラナダ砦におけるカナン軍との攻防戦を生き抜き、戦闘の経験値は高いようだ。
また、身を挺して自分たちの未来を繋いでくれたオイゲンには、かなり感謝している。
リィナという名の妹がいて、ラゼリアに残したままウエルトに上陸する。相棒のアーキスと妹のリィナは、許嫁同士。
クライスは、初回プレイでは、地味なキャラで終わる可能性が高いが、実はヴェルジェにいる盲目の神官「レティーナ」と恋に落ちる隠しイベントがある。
ティアリングサーガにおける初見キラーとして有名なイベントだが、進め方によっては、第三回編成直前にレティーナと駆け落ちするという、違う意味での行動力を魅せる。(再移動すら覚えないのに…)
クライスの能力
成長率と能力上限
Str | Skl | Agi | Def | Mag | Luk | Wlv | MHP | Mv | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
成長率 | 30% | 30% | 20% | 25% | 5% | 20% | 30% | 65% | 0% |
初期能力(Lv2) | 7 | 5 | 5 | 5 | 0 | 4 | 5 | 24 | 7(初期) |
クラスチェンジ | +2 | +2 | +1 | +2 | 0 | 0 | +3 | +3 | 0 |
ルークナイト騎乗(上限) | 19 | 18 | 18 | 18 | 15 | 30 | 16 | 60 | 7(初期) |
ルークナイト徒歩(上限) | 18 | 17 | 17 | 17 | 15 | 30 | 16 | 60 | 4(初期) |
コマンドナイト騎乗(上限) | 21 | 20 | 19 | 20 | 15 | 30 | 19 | 60 | 7(初期) |
コマンドナイト徒歩(上限) | 21 | 20 | 19 | 20 | 15 | 30 | 19 | 60 | 5(初期) |
覚えるスキル
Lv19 | 疾風の技 |
---|---|
Lv25 | 風水の技 |
Lv37 | 見切の技 |
支援効果
キャラ | 与えるキャラ | 受けられるキャラ |
---|---|---|
リュナン | 5% | |
アーキス | 5% | 5% |
リィナ | 5% (マップ26でリィナを仲間にした場合) | |
レティーナ | 15% | 15% (マップ25でレティーナを仲間にした場合) |
想定地形撃破数
※1 ()内はシナリオナンバー
※2 各シナリオの地形撃破数は理論値より、やや少なく見積もっています
※3 プレーヤーの育成方針により不確定要素が入るマップは除外
城砦 | 城内 | 平地 | 草原 | 森林 | 山岳 | 辺境 | 海川 | 闘技場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
★(リグリア砦) | ★(34) | ★(イスラ沼) | ★(リグリア砦) |
通常攻略評価
ファイアーエムブレムにおける初期メンバー騎士のお約束と地味さと能力上限の低さに泣かされる。
通常攻略では、ゲーム開始から程なくして、ラフィンやナロン、ジークが頭角を現してくるので、地味なクライスは使われにくい。
しかし、成長力は決して低くなく、スキルもレベルアップで「疾風の技」、「見切の技」を覚える。ただし、「再移動」をレベルアップで習得しないので、これも使いにくい理由のひとつか?
中盤以降も、サン、フラウなど色々な意味で魅力的なキャラが続々と加入するので、レティーナイベントをこなすためだけのキャラと化している。
対戦評価
通常攻略では、あまり役に立たないクライスだが、対戦においてはワンポイント起用が光るキャラ。
クライスは、数少ない城内および騎乗不可マップで槍の使えるキャラ。加えて、「見切の技」を覚えるので、コマンドナイトの能力上限の低さは、ある程度、カバーできる。
また、レティーナとの相互支援効果が強力で、無差別級ルールの場合、「☆沈黙の杖」の関係上、レティーナは必ず場に出す必要があるキャラになる。
そのため、上手く、支援効果を利用しながら戦えば、意外に善戦できるかもしれない。城内で「☆サリアの槍」を装備できる候補は、実質ラフィンorクライスの2択なので、育てる価値はある。
ただし、騎乗不可マップ以外では、ライバルキャラが多すぎるため、あくまでもワンポイント起用に向いたキャラだという事は覚えておきたい。
さらに、クライスを騎乗不可マップで活躍させるためには、「モースの搭」、「エリアル洞窟(2回目以降)」以外での城内と山岳の地形撃破数稼ぎが必須。
クライスの対戦に向けた育成方針
レティーナイベントにより地形撃破数稼ぎが限られる
クライスは、レティーナを仲間にするための最重要人物。その過程で、第二回編成でリュナン軍に配置せざるを得ないので、他のキャラに比べると、地形撃破数稼ぎがしにくい。
また、平地の地形撃破数稼ぎ(マップ34)の関係で、第三回編成はリュナン軍に配置する事になる。
ポイントになるのが、城内と山岳の地形撃破数で、城内はマップ37やマップ39を利用する事になるだろう。山岳は、遭遇戦2(トーラス山賊)で「イビルサンダ」稼ぎをしない場合の候補のひとり。
さらに、マップ2、マップ11、遭遇戦7(エリアル山)、遭遇戦8(1回目)もクライスが山岳の地形撃破数を稼げるマップ。しかし、いずれも魔道士系キャラの「ブレンサンダ」稼ぎをしない場合が対象。
「☆サリアの槍」の必殺化と相性が良い
対戦を前提にしたデータづくりの際は、「☆サリアの槍」の必殺化と相性が良いのがクライス。
第三回編成でリュナン軍に配置され、「☆サリアの槍」を扱えるキャラは限られている。さらに、その中で育成が済んでいないキャラが対象になるので、クライス、アーキス、リィナ、ヴェーヌくらいしかいない。
「☆サリアの槍」必殺化の最重要マップであるマップ37やマップ39は城内地形なので、リィナやヴェーヌは除外される。
アーキスとクライスのどちらに城内の地形撃破数を稼がせるかについては、「見切の技」を覚えるクライスの方にアドバンテージがあるような気がする。
また、クライスはレティーナとの間に強力な相互支援効果があるのに対して、アーキスはリィナを十分に育てられない事から、支援効果のメリットを最大限に発揮させるのが難しい。
城内と山岳の地形撃破数の重要性
クライスはレティーナイベントの関係上、城内と山岳の地形撃破数を稼ぎにくい事がわかったのではないだろうか。
そして、クライスの育成における城内と山岳の地形撃破数の重要度だが、最重要といっても過言ではないポイント。
クライスがクラスチェンジできるコマンドナイトは、能力上限が低い代わりに、歩兵ユニットとして戦っても、能力が落ちない特徴がある。さらに、歩兵状態で槍が扱える。
そのため、城内、山岳(騎乗不可)、辺境(騎乗不可)のマップで、どれだけアドバンテージを得られるかが、クライスの存在意義となる。
クライスが城内や山岳の地形撃破数を稼げない場合、対戦においては単なる数合わせキャラにしかならないので、この点は注意したい。
逆に、しっかりと地形撃破数を稼がせた場合、騎乗不可マップにおいては、ライネル(仲間にした場合)、ラフィン、クライス、アーキスが「☆サリアの槍」を装備する候補になる。
地形系スキルはもれなく習得
スキルを習得させずブラードまでたどり着けば、フルに「○○の技」を覚えられるので、スキルの習得にそれほど悩まされる事はない。
まず、確定なのが騎乗不可マップに対応するため「城の戦士」、「山の戦士」、「辺境の戦士」の3つ。次いで、機動力を活かしやすい「草原の戦士」、「海の戦士」辺りか?
ただし、海川のマップではエリシャをはじめとした強力な魔道士キャラが猛威を振るう。能力上限の低いコマンドナイトの場合、「ルナの剣(sp16)」を装備しても、「☆シルフィード(sp17)」相手にすら「疾風の技」を発動させられない計算だ。
最後の1枠は、「森の戦士」、「海の戦士」、「剣闘士」から選ぶ感じか?剣闘士も、闘技場で勝つつもりなら、クライスに「☆サリアの槍」を持たせる選択肢は考えにくい。
その場合、「ルナの剣」を装備して、エリシャやソードマスター系キャラ、ナロン、ロファールと戦う事になるので、勝ち目は薄い。
結論としては、普通に「剣闘士」を除く「○○の戦士」を6つで良いのではないだろうか。
「再移動の書」は最後に使う
クライスはレベルアップで「再移動」を覚えない。そのため、ブラードでスキルを習得した後に「再移動の書」を使って、覚えさせるようにしよう。