モータードライブは、FF5愛が試される敵。こいつのビーストキラーにお世話になったプレーヤーは、十中八九ヘビーユーザーだろう。女王様に扮したバッツ御一行により、エクスデスは辱めを受ける事に…。ガラフ「お前たち、何をやっているのじゃ…」
FF5前後のモータードライブ
モータードライブは、FF5で初登場したモンスター。そのため、FF4には登場しない。また、FF6では再登場を果たしたが、その後、ナンバリングタイトルには出ていないようだ。
FF6での思い出としては、モータードライブよりも、同系統のザグレムの印象が強い。コルツ山で出現するザグレムは、レア盗むとしてバンダナを所持している。
ショップで販売されている商品と比べると、少し先取りして入手可能なので、コレクターとしては胸が躍ってしまう。
しかし、レア盗むなので、意固地になって、無駄に時間を浪費する経験が数多くあった。個人的には、ニューゲームの度にハマる、足止めポイントとして覚えている。
モータードライブは、オペラ劇場に向かう途中にエンカウントするモンスターだったかと思うが、こいつは、マッシュの必殺技である「鳳凰の舞」の餌食になりやすいキャラではないだろうか?
ヴァルチャーなどと共にエンカウントするが、普通に進めていると、マッシュが丁度、「鳳凰の舞」を覚えるくらいのレベルになる。
そのため、試し打ちとばかりに、鳳凰の舞を連発されてしまう。地獄の業火に焼かれるモンクの成れの果てが、モータードライブである。
また、レベル上げを多用するようなプレーヤーの場合、鳳凰の舞が「真空波」になる(笑)。地獄の業火の代わりに、真空の刃にズタボロにされてしまう不運なキャラ。
更に、こじらせ系プレーヤーの場合、低レベルプレーにより魔石ボーナスの最大限獲得に乗り出すので、相手にもされない…。なにせ、低レベルプレーにおける難関のひとつ、オペラ劇場の屋根裏が待っているのだから。
FF5のモータードライブ
本作におけるモータードライブは、FF5のLOVE度によって、ずいぶん印象が変わってくるのではないだろうか?
私のようなFFベスト3に必ず本作を挙げるようなプレーヤーからすれば、もちろん印象深い敵。モータードライブが出現するのは、第二世界最後のダンジョンであるエクスデス城。
エクスデス城は、レアアイテムを所持するモンスターが目白押しで、コレクターからすれば、とにかく忙しいダンジョン。
当然、モータードライブもレアアイテムを所持しており、それがレア盗むに設定されたビーストキラー。そして、このビーストキラーが非常に印象深いアイテムである。
第二世界の最終兵器「ビーストキラー」
ビーストキラーは、普通にプレイしている限り、それほど輝く武器ではない。多くのライトユーザーは、第三世界のダンジョンである「孤島の神殿」で初めて触れるはず。
孤島の神殿で入手した場合、第一の石板を使って、ファイアビュートを解放している可能性がある。ライトユーザーは、知名度や語感で武器を選ぶ傾向がある。
おそらく、エクスカリバー、正宗、ホーリーランスに集中するかと思われるが、人によってはFF4で2番手の鞭だったファイアビュートを選ぶプレーヤーもそれなりにいるのではないだろうか?
万が一、ファイアビュートを解放している場合、完全に下位互換になるので、ゴミを宝箱から手に入れたような印象を受けてしまう。
そんなライトユーザーには、存在すら忘れ去られてしまうような鞭が、実は第二世界最強の武器。個人的にこの奥深いアイテム配置には敬意を表している。
ブラッドソードやエクスカリパー(ゴブリンパンチ)を除くと、圧倒的な攻撃力を誇る鞭で、更に鞭の標準効果として、後列ダメージ低下なし、一定確率で麻痺が備わっている。
また、FF5の通常モンスターには、魔獣種族が多く、件のエクスデス城にも、ビーストキラーの特攻効果が発揮される敵が数多く出現する。
放つは意外に強い
あえて、利用する事はないかと思われるが、放つも強撃になっており、約4000程度のダメージを狙える。ただし、同ダンジョンに出現するアダマンゴーレムが更に強烈な打撃を放てる。
そもそも、第二世界における放つ戦法の代名詞でもあるアイアンドレスさんが存在するので、やはり目立たない。
鞭でしばき倒されるエクスデス…
想像すると、クスっとしてしまうが、第二世界で万全の準備を整えた場合、「すっぴん」がビーストキラーを二刀流する事になる。
後列から鞭で、しばき倒されるエクスデスを想像すると、何か気の毒になってしまう…。
フォールガード
FF5では、モータードライブとフォールガードが同系統モンスター。フォールガードは、イストリーの滝に出現するモンスターで、カイザーナックルをドロップする。
力+5のステータス補正のある最強クラスのアクセサリーで、ヘビーユーザーは必ず狙ったはず。
このようにモンク系統のモンスターには、レアアイテムを所持した輩が多いため、コレクターは非常に印象深いが、普通のプレーヤーは「誰それ?」という極端なモンスター。
更に、フォールガードは、ピラミッドの宝箱に出現するものを利用すれば、第三世界開始早々にカイザーナックルを入手できるという、粋なシステムも組み込まれており、余計に印象深い。
FF5の最強鞭ビーストキラー
黄金時代のFFにおいては、武器の中で鞭が輝く瞬間は少ない。FF5でも、鞭、電撃鞭、チェンウィップ、ビーストキラー、ファイアビュート、竜の髭と6種類しか用意されていない。
ファイアビュートは、他の伝説の12武器との兼ね合いで、あまり使われないだろう。誰だって、鞭より、聖剣や聖槍、名刀の方が良いに決まっている。
最強の鞭である竜の髭は、飛竜の槍の陰に隠れがちだし、電撃鞭やチェンウィップなどお話にならない。
そんな意味で、第二世界のエクスデス城で手に入れたビーストキラーこそが、FF5最強の鞭なのである。そのきっかけを作ってくれた、モータードライブさんには感謝すべき。
しかし、どうやらビーストキラーは、本作で登場した後、ナンバリングタイトルではお蔵入りになっているようだ…。